「坊主、名前なんてんだい？」

中学生の頃、亀有銀座商店街で声を掛けられました。

「松本です」

「前津の松本さんかい？」

「そうです」

「やっぱりそうかぁ～～～

そうじゃないかと思ったんだ。

平吉さんによく似てらぁ～～～」

「爺さんの事、ご存知なんですか？」

「あたぼうよ！

亀有の人間で前津の松本さん知らなかったらモグリでぇ！」

今じゃモグリばっかりになっちゃいましたけどね。

でも古くからの人だったら「前津の松本」で通ります。

前津会の松本一家と云やぁ、

泣く子も笑い出す、

知らない人は知らないが、知ってる人は知っている、

出しゃばり、お節介、オッチョコチョイで有名な一家です。

出しゃばり、お節介、オッチョコチョイは

浅草に二百年居た前津会の松本一家、

地球外知的生命体@亀有の宿命です。

アシカラズ

 
オレの爺さん、婆さん　

マップは 亀有二丁目前津会の辺り

町会の中に、お寺が三つ、

（南松山香念寺、関口山祥雲寺、普明山慈眼寺）

床屋が二つ、

教会、病院、保育園が一つづつ在る。

近所のセブンイレブンの店員がチラシを配りに来て、

お店に帰れなくなるようなラビリンスです。