近くの小学校に合歓の木(ネムノキ)があります。高さ8mを超えると思われる大木ですが、その木に今年も花が咲き始めました。 合歓の木は新しく伸びた枝の先に花が付くので、花の多くは高い位置にあって、木の直下からは枝葉が邪魔をしてよく見えません。(写真は歩道橋の上から撮ったもの)
ところが、幸いにも道路にはみ出した下枝があり、そこから分かれた小枝に幾つもの花が咲いていました。ちょうど目の高さなので、つぶさに鑑賞することができます。
この花は不思議な花です。一つの花に見えるのは、一かたまりになった蕾が一斉に開いた花の集まりで、見えているのは雄蕊ばかりです。(花びらは小さくて目立ちません。) それにしても優しい花です。やわらかい捌き筆のような雄蕊の先で頬を撫でてもらいたい気持になるし、白から淡いピンクに移ってゆくグラデーションは例えようもなく美しい。 |