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2019年07月01日(月) 
この6月末にはデュッセルドルフで業界の国際見本市があり、日本からも大勢の来訪者があった。

そのついでにドイツの企業を見学したいという日本人も多く、うちの亭主は「来るものを拒まず」の方針なので「了解」と言い続けているうち、計83人を迎えることに。

もっとも、月曜日のグループは北海道の4人、水曜日は16人で、対応はさほど難しくはなかったが、金曜日にやってきたのがK社に引率された日本全国の企業からの63名。

まさにテンヤワンヤの一週間だった。

その中で大抵のお客さまが何らかの手土産を持参して下さり、やはり圧倒的に食品が多かったのは、亭主に言わせると「あの日本人の奥さん、ちゃんと食べているのかなあ」とみんなが心配しているからだそうだ。

しかし甘いお菓子の類は別に私の飢えを心配してではなく、少し日本のおやつをどうぞ、との心遣いだったのだろう。

ところが。これにはかなり頭を痛めている。まず、餡を使ったものが多い。私は小豆も白豆も大好きだし、漉し餡、つぶ餡、白餡、全部大歓迎なのだけれど、一遍にいただいても食べきれない。

亭主以下ドイツ人は餡のお菓子はまず食べない。というわけで、九州の鶴乃子、鶏卵素麺、各種羊羹、すべて私の胃に納めねばならない。それが全部、賞味期限が7月3日である。私は菓子類の期限にはさほど拘らないので、まあ、7月10日まではオーケー。

しかし計20個の鶴乃子を10日までに食べつくすとなると、1日2個。かなりの量の羊羹も平らげねばならないし、鶏卵素麺なるものも毎日1個か2個の割合で食べないと。

竹の皮に包んだ羊羹(静岡産)をみたときは、うわあ、羊羹ならまだ沢山のこっているのに、と思ったが、一口つまむと、これが蒸し羊羹風で甘みが抑えられていてすご~くおいしい。

だけどこれもあと10日では・・・太る前にお腹を壊すのではないか。

幸いなことにお土産の中には洋風のお菓子もあって、特に北海道の六花亭のバターサンドは社員に大好評なので、30個のうち僅か5個だけもらって後は事務所で分けてもらった(泣く泣く)。

また、私は初耳だったがザ・メイプルマニアというお菓子の詰め合わせがあり、これもフィナンシエ、クッキーなどが好まれたので、またしても私は2,3個をもらっただけだった。

それから浜名湖のウナギパイ、これは似たようなお菓子がドイツにあるので社員も抵抗がないらしく、私の方は和菓子との格闘に追われているため、これも社員に。

愛知県の社長さんが持ってきて下さったのは自分の好物だという「みかんバームクーヘン」。バームクーヘンは日本の方がドイツのより格段においしい・・・のであるが、ちょっと食べてみて、蜜柑ジュースに浸したような味がどうも馴染まない。私は果物風味よりミルク味が好きなので。

ところが、普段はバームクーヘンに興味を示さない亭主がこの蜜柑味を大いに気に入り、この分だと期限を待たずに片付きそうである。

さてお菓子のほかに日常の食料品もあり、北海道からはいわずと知れた「ゆめぴりか」。

それから、これは先々月に下調べに来たK社の二人が持ってきてくれた「晴天の霹靂」という聞いたこともないブランド米がまだ残っており、実は水曜日に16名が来たとき、サンドウィッチやケーキでは物足りないだろうと、4合焚いておむすびにして出したら、みんな大喜びだった。

夫はその反応にびっくりしていたが、うん、分かる。毎日じゃがいもとパンじゃあね。おむすびの中身はまだ冷蔵庫に残っていた梅干しとカツオブシで、これも少し余っていたフリカケや胡麻が役にたった。

あとから素麺があったことを思い出し、掛け汁を作るのは簡単だからそれも出せばよかったと悔やまれた。(来客の合い間を縫ってデュッセルドルフの見本市まで出かけ、時間が足りなかったのである。)

大きな食料品の袋を背負ってきてくれたのは、昨年K社の国際部に入った30代半ばの男性で、この人は独身で一人暮らしをしているため、食品には非常に詳しい。

昨年の夏の来訪時の頂きものがいずれも「当たり」の品ばかりだったので、そのお礼を言ったことを覚えていて、前回にまさる細やかな配慮の品々をいただいた。

彼の特技(?)を知っている上司が、ドイツにいる可愛そうな日本人妻のために適当な品を見繕って買ってこい、と命じたらしい。

干しシイタケは次回の酢豚に使える。出汁の素パックも多能である。梅干しもおむすびに使って切れたところだったので大助かり。

私は塩辛いものが苦手なので梅干しは滅多に食べないが、今回おにぎりに使って喜ばれたので、また日本人が来たらおやつに出そうと思う。ほうじ茶を添えて。

海苔はこちらでも買えるが、品質が全然違う。これも「来客用海苔」として取っておこう。

さらにこの兄さん、蕗と筍を煮たのまで買ってきてくれた。レンジでチンの御惣菜だ。

銀杏の缶詰が入っていたのはびっくり。これで本格的な茶碗蒸しができるぞ。(うちの亭主は茶碗蒸しが結構好きなのだ。)惜しむらくは三つ葉がないことだが、こればかりは致し方ない。芹でごまかそう。

おかげで秋に帰国するまで和風料理の材料に不自由しない。嬉しい。

しかし10日以内で大量の和菓子を平らげるという大チャレンジが残っている。

(実は下の写真にあるソラマメ「いかり豆」というそうだが、このフライドビーンズを何十年ぶりかに食べて感激した。やめられない・止まらない。豆は中国産で、その埋め合わせか「純粋国産の塩を使用」とあるのが愛嬌だ。)

閲覧数289 カテゴリ日記 コメント6 投稿日時2019/07/01 18:40
公開範囲外部公開
コメント(6)
時系列表示返信表示日付順
  • 2019/07/01 22:08
    zosanさん
    凄い!
    日本にいる我が家よりも和菓子が豊富・・・、おなかを壊さない程度にどうぞ・・・、おなか壊すより捨てた方がましだから。。。
    次項有
  • 2019/07/01 22:19
    鉛筆ベッガさん
    > zosanさん
    昔の人は質素というか、もったいないというので、なんでも食べて健康を害することもあったのでしょうね。私もどちらかというと食べ物は捨てられない方です。

    日本のお菓子は創意工夫が凝らされているけど、ここまでいろいろ作らなくても、と思います。日本人って食品にはとても贅沢・わがまま。
    次項有
  • 2019/07/03 11:57
    いや~、羨ましいですね。
    でも、賞味期限が心配ですが、冷凍するのはダメかしら?私もお菓子を冷凍したことはないけど、どんなもんでしょう?
    だって新しいお菓子を捨てるのは私にもちょっと勇気が要ります。
    例えば洋館を冷凍して自然解凍するとどんな感じになるんでしょうか?
    次項有
  • 2019/07/04 04:00
    鉛筆ベッガさん
    > ろれちゃんさん
    小豆のお菓子は大丈夫だと思いますが、好物の鶴乃子はマシュマロの中に黄身餡なので、うーん、どうなるでしょうね。試してみますか。

    カステラなんかは問題ないようです。バームクーヘンは亭主が平らげてくれたのでメデタシメデタシ。

    一遍に頂くから問題で、少しづつ、といっても外国にいてはそうちょくちょく送れませんよね。
    次項有
  • 2019/07/06 01:10
    > 餡、小豆、白豆、漉し餡、つぶ餡、白餡、九州の鶴乃子、鶏卵素麺、各種羊羹、竹の皮に包んだ羊羹(静岡産)、六花亭のバターサンド、ザ・メイプルマニア、浜名湖のウナギパイ、みかんバームクーヘン...

    うーむ、give up.

    若い頃、連れと二人の中国旅行から帰ってきて、「ああ久しぶりに日本のメシ食おう!」となって、何を選んだかというと、カレー、ピラフ、ピザ、スパゲティ、ポテトチップス。死ぬほど食べました。たぶん、この辺りがわたしにとっての『真性日本食』。おっさんになった今なら、銀ダラ定食に冷奴、納豆つけて!かな。
    次項有
  • 2019/07/06 01:57
    鉛筆ベッガさん
    > かーりーさん
    若い頃、といっても40代でしたが、アメリカ出張から帰る機内で同僚がいつも「帰宅したらジャンクフードをたっぷり食べる!」と言っていました。ジャンクフードならアメリカにもあるし、何ならカップヌードルなんか持ってきてもいいんじゃない、というと、「やっぱり家につくと猛烈に食べたくなるのよね」だそうです。

    ピザ、スパゲッテイも分かりますね。欧米のはまずい。バームクーヘンが本場ドイツでまずいのと同じ。スパゲッテイなんか家庭では一週間分茹でておく、って国だから。

    先日日本人がパスタ食べて「これ、のびてますよ、のびるってドイツ語で何と言うんですか」と訊くんだけど、「柔らかくなる」っていう表現しかできない。のびて何が悪い、って態度だし。
    次項有
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