竹富島北西部には、3つの集落が寄り添うようにあります。 集落全体に赤い瓦の伝統的な沖縄家屋が並び、屋根にはシーサー、庭にはハイビスカスやブーゲンビリアなどの南国の花が咲き誇り、道には白砂が敷かれ、その上をゆっくりと水牛が歩いて行く。 まるで別世界に迷い込んだかのようでカルチャーショックを受ける町並みでした。 「島を守る!」という願いをもとに、島民は1986年に「竹富島憲章」を制定しました。 「売らない」「汚さない」「乱さない」「壊さない」という4原則を決めて、一丸になって古き沖縄の伝統文化を守り継いでいます。 そんなシンボルのひとつ、竹富島の伝統的集落は、2006年に「国の有形文化財」に登録されました。 どこを見ても絵になる集落内は、何となくブラブラ・うろうろとまわる感じがぴったり。 サンゴの石垣と真っ白な砂がひかれた地道は昔にタイムスリップしたよう。 ここの道は浜からサンゴの砂をとってきて敷き、毎朝のように掃かれているため、手入れが行き届いていてとてもきれいです。 これも竹富に住む人々の思いであり、規則でもあるそうです。 美しい島を守り、子孫にきちんと残し伝えていこうという島民の方々の思いが、ひとときだけの観光客にもしっかりと感じられました。 |