ということで、京都の北山を歩いてきました。 一緒に行ったのは10人で、僕以外の9人は兵庫県民です。 兵庫県では新型コロナウィルスの感染が拡大していて、「不要不急の外出は控えるように」との要請が出されていますが、電車もバスも空いていて感染の可能性は低いし、きれいな山の空気の中で過ごすことは肉体的にも精神的にも好ましいはずだという判断で参加した者ばかりです。
歩いたコースは、歌にもある『京都・栂尾・高山寺』の下から東へ、京見峠を経て鷹峯までです。
スタート地点の高山寺下の駐車場では山桜が満開になっていました。 高山寺の石垣には、隙間に生えたたくさんのタチツボスミレが花を咲かせていました。
清滝川の橋を渡ってすぐに右に折れ、清滝川の支流に沿って林道を登ります。 道の上に赤い蛇の死骸があったり、小さな沢蟹が歩いていたり、鮮やかな色の苔が生えていたり、いろいろな発見があります。
道は美しい北山杉の林の中を通ります。まっ直ぐに天に向かって伸びる杉は芸術品のようです。
林道を過ぎて山道に入ると雑木林になり、いろいろな花が咲いています。この山はミツバツツジとアセビが多く、どちらも今が盛りと咲き誇っていました。コブシの白い花もあちこちで咲いていました。
尾根筋を歩いていると見晴らしのよいところがありましたが、あいにくの曇り空で視界も悪く、1年前に歩いた桂の辺りが霞んで見えました。 反対側の下には大きな池があって、その東側へ下りてゆきます。
池を高い位置から見るとエメラルドグリーンで、とても美しく見えました。 下りていくと透明度の高いきれいな水でした。
池からは林道をしばらく北へ歩き、東へ折れて少し行ったところで再び北へ折れて昼食場所のレストランへ向かいました。 途中で可愛らしい花を見つけました。名前が思い出せなかったのですが、一緒にいた女性の一人がイワカガミではないかと言ったので、僕もそれだと思いました。 しかし、帰ってから調べてみると違うようです。花はよく似ていますが、イワカガミは葉がユキノシタに似た丸い形で、これとは違います。それとイワカガミはシベがこんなに長く出ていません。根元の形からすると、これはランの一種かもしれません。あるいはユリ科かヒガンバナ科の植物かな?
レストランは大きなログハウスで、山の中にふさわしい雰囲気です。僕はここへ来たのは三度めで、最初は10年ほど前の4月で、昼食にハンバーグセットを食べました。二度目は一昨年で、今回と同じ催しで東から歩いてきたときに、ここでコーヒーを飲みました。 今回も迷わずハンバーグセットを食べました。美味しくてお腹も膨れました。
昼食後は京見峠から「長坂」という古道を鷹峯までひたすら下り、鷹峯では時間があったので、光悦寺を拝観し、本坊で抹茶をいただきました。
天気は晴にはならなかったけれど、心配された雨に会うこともなく、楽しく歩けました。 |