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2022年06月12日(日) 
週末、私にとっては初のロードレースとなる、
ANAニセコクラシックに出場してきました。

UCIグランフォンドワールドシリーズ大会で、
世界選手権(今年は伊Trento、来年は英Glasgow)の予選会を兼ね、
年代別上位20%に入れば世界選手権に出場できます。

150Kと85Kがあるのですが、50歳以上だとUCIレースは85Kなので、
85Kコース(1426m+)に出場しました。

もっとも、今年は55-59区分の最年長なので、上位進出は困難。
勝負は60-64区分に上がる来年。今年は下見を兼ねての出場です。

試走もしたいので、大会前々日から2泊3日で参加しました。
当初は単独でホテルを確保していましたが、
アンディ(安藤隼人コーチ)のスマートコーチングチームが、
ゴール近くのコンドミニアムを借りるというので、
そこに混ぜてもらうことに。

金曜日の9:00羽田発の便で出発。新千歳空港でレンタカーを借り
(ワールドネットレンタカー/2泊3日7400円、ガス代3200円程度)、
会場のニセコ・グラン・ヒラフに向かいます。

支笏湖周辺の美笛峠が岩盤崩壊恐れで通行止めになっているため、
大回りせざるをえず、会場までは3時間近くかかります。

途中で昼食を食べ、14時半すぎに会場に到着。
検温後、体調チェック提出確認メールを見せて、受付を済ませます。
会場からは羊蹄山が綺麗に見えました。

会場至近のコンドミニアム「FreshPowder NISEKO」にチェックイン。
部屋のドアに電子錠がついていて、暗証番号で開けるタイプです。

荷物を置き自転車を組み立てた頃、アンディが函館から自走で到着。
夕食の買出しにいくというので、車の鍵を渡して、私は試走に出発。

15時半から自走でコース最高地点のKOMポイントまで行き、
そこからラスト25Kを試走。結構アップダウンが激しいなあ。

上り勾配も8%近くあるので、終盤は我慢の展開になりそうです。
そこまで何とか集団にくらいついていかないと。

18時前にコンドに戻ってきました。この日の宿泊は6名。
2名ずつ3部屋で、私はパイロットのAさんと同室になりました。

19時からアンディお手製の夏野菜カレーで夕食。
ホワイトアスパラのサラダも美味しかったです。
皆さんと缶ビール3本ほど飲んで、23時過ぎに就寝。

大会前日。この日はMさんがTT(タイムトライアル)に出場します。
Sさんは付き添いで一緒に出かけて行きました。
私を含む他の4人は朝食を食べて、7時半に自走で応援に出発。

TTは倶知安役場近くの14Kコースで開催されます。
会場までは迂回させられることもあって、片道16Kほど走りました。

スタート台から1人ずつ、30秒おきにスタートしていきます。
テレビで観たツール・ド・フランスのTTみたいでカッコいい!

Mさん、無事に走りきりましたが、21'09"(Av39.14kph)で9位。
かなり不本意だったようで、
「何で3時間FTPと同じパワーしか出なかったのかなあ?」と、
しきりにボヤいていました。

帰りににわか雨に降られ、コンビニでちょっと雨宿り。
10時頃にコンドに戻ってきました。

この日からさらに5名が合流し、総勢11名に。
昼はお手製パスタ。1.5キロがあっという間になくなりました。

午後はTさんの大型車に6名が乗り、車で85Kコースの試走。
アンディやIさんがレース展開や危険個所を解説してくれます。

ポイントとしては、

1)整列は年代順だが、パレード走行中にガチ勢が前に上がってくる。

2)パレード走行後一気に速度が上がり、先頭集団が形成される。
 ここに入れなかった場合には、最後尾から出るNON-UCI(若手)が
 上がってくるので、これに合流して前に上がる手もある。

3)山道や橋、急カーブなど道が細くなるところなどでは、
 集団が縦にのびるので、後方にいると千切れやすい。
 そこまでにしっかりと前方に上がっておくことが重要。

4)KOMポイントまでの登りは10K超あって長いので、
 無理なペースで入らず、しっかりとペーシングする。

5)数人前の選手の挙動などから路面が悪い箇所等を事前に予測する。

6)前の選手が自分を認識していなさそうな場合には、
 声を出すかお尻を触るかして、後方にいることを認識させ、
 急なライン変更を防ぐ。

といったあたりでしょうか。実践的で大変参考になりました。

試走から戻ったら、明日のレース準備。レース経験豊富なIさんが、
空気抵抗を減らすためゼッケンをジャージに両面テープで貼りつけ、
さらにそれを丸めてなじませる、という裏技を教えてくれました。

みなさん、ボトル2本持ちで、ツールケースは外すようですが、
私はツールケースはそのままで、ボトル1本だけ。
中身は水に濃縮イオン均衡液ALIVALを溶かしたものです。
補給も、2時間半ほどなので特に持たないことにしました。

チェーンを掃除して注油後、チェーンが内側に落ちてしまい、
これを直すため、チェーンやクランクまで外す羽目になりましたが、
なんとか復旧して一安心。

この日の夕食は18時から11名での合宿メシ。
メニューはサラダに生姜焼丼、それに1尾100円のホッケ焼きです。
ご飯はカーボローディングで、1人1合の大盛り。
さすがにビールは1本だけにしておきました。

翌朝が早いので20時半には床に就きましたが、
レース前日の緊張感もあって、なかなか寝つけませんでした。

レース当日は4時に起床。4時半から朝食。
自分でトーストを焼いて、好きなものを挟むサンドイッチです。

150Kコースはスタートとゴールが一緒なのですが、
85Kコースはスタートが23Kほど離れた蘭越町なので、
5:20にアップがてら自走で出発。

レースに出ないSさんがサポートカーで荷物を預かってくれます。
おかげで、スタート直前まで防寒着を着て補給食も食べられて、
とても助かりました。チーム参加はこういうところがいいですね。

服装は、アンダーに半袖ジャージ、アームカバー、二―ウォーマー。
スタート前までウィンブレを羽織っていましたが、
それほど寒くなくて助かりました。
結果的にニーウォーマーも要らなかったかもしれません。

6:15頃スタート地点に到着し、自転車を並べて場所を確保。
トイレを済ませた後は、バナナを食べたり、
会場でもらったアミノバイタルをちびちび飲んだりして、
7:30のスタートを待ちます。

いよいよスタート1分前となり、緊張感が高まったところで、
「5分遅らせます」とのアナウンス。

150Kの選手と途中で合流することもあり、そのレースの進行具合で、
85Kのスタート時間が調整されるのです。

7:35にパレード走行スタート。
橋を渡るまでは先導車がいるので、ゆっくりと進みますが、
後方から前方に上がろうと、端をすり抜けていく選手が多数。

橋を渡ってしばらくした7:41にリアルスタート。
先頭集団は一気に加速し、1.9K・5.7%の上りに入っていきます。

すごい勢いで上る先頭集団をみて、ここに合流するのは早々に諦め、
後ろからくるNON-UCIの集団を利用して前に上がる作戦に変更。

その時、私の一つ上のエイジ区分で私の後ろから出たIさんが、
スルスルっと前に上がっていくのを発見。
レース経験豊富なIさんの後ろについて走ることにします。

そのうち後ろからNON-UCIの集団が来て、大集団が形成されました。
日本海に出るまでの18Kほどは、ローテーションしながら進みます。

私も先頭に出た時はある程度牽きましたが、NON-UCIの選手が、
「牽かなくていいですよ」と言ってくれたので、
お言葉に甘えて、短時間牽いただけで勘弁してもらいました。

割とあっという間に20Kを通過。あまり後方に下がると、
25K過ぎからの細い山道で千切れる可能性があるので、
なるべく前方で走るように心がけます。
いつの間にかIさんより前に出ていました。

山道では、ところどころ路面が悪い所や急カーブがあるので、
とにかく落車しないよう、巻き込まれないように注意しました。

山道を終えて平地を高速巡行し、49K地点の先を曲がれば、
再びリアルスタート地点に戻ります。

ここから右折して、レースはいよいよ「三段坂」を擁する後半戦。
まずはKOMへの10.6K・5.9%の長い上りが始まります。
アンディとサポートのSさんが声援を送ってくれました。

上りでは、サイコンを確認しながら200wを目安に回します。
前半の5Kほどが7~8%と勾配がきついので、ここはじっくり我慢。

それほど集団から千切れる様子はなさそうなので、
ペーシングを心がけて上ります。

私は体重がそれほどないので、下りがどうしても遅れがち。
KOMの先の下りに入るときにしっかり集団の中にいられるよう、
後半、勾配が緩んだ辺りから徐々に出力を上げて前方へ上がります。
KOMまでを29'02"(Av21.9kph)で上り切り、下りに入ります。

60K過ぎからの7.7K・4.9%の下りは、60kph超のハイスピード集団走。
ブラインドコーナーもあって、過去に大きな落車も発生しています。
誰かが落車したらもらい落車必至ですが、運を天に任せて下ります。

下りきった68K過ぎから再び、3.9K・5.8%の二段目の上り。
上りに入ったところで、右足の太腿が攣りそうになりました。
これはマズいと、微妙に脚を緩めながら回復を待ちます。

幸い、集団と決定的に離れる前に回復したので、
また出力を上げて12'33"(Av18.7kph)で上り切り、
集団に合流して次の2K・2.9%の下りへ。

ここまでくれば残りは9Kほど。もう関門も時間内に通過したので、
走り切れるのは確信できましたが、最後、ゴールまでも上り基調。
試走の時にもここからが結構きつかったので、安心はできません。

幸い、一緒に走っている集団はNON-UCIの選手が中心で、
同じエイジの選手はいません。

だんだんと街中に入ってきて、残り距離が減ってきます。
ラスト4Kは4.1%の上り。最後まで苦しめられます。
残り1Kを切ったところで前方の同エイジの選手を2人抜きました。

左折してゴールへの最後の上りに入ります。
ダンシングして加速したいのですが、脚が思うようにならず、
とにかく上ハンでクルクル回すことしかできません。

泊まっているコンドの前を通過して左折。あと500m。
アンディがカメラを構えていて、
「しっかり顔あげて!」と応援してくれました。
(フォームのことかと思いきや、カメラ目線の指示だった模様w)

残り150mで右折。最後の上り坂で同エイジ1人に抜き返されました。
せっかく2人抜いたのに最後の最後で抜き返されたのは悔しいです。
まあ、でもとにかく落車せずに無事に完走することができました。

ゴール後は、トランスポンダ(計測チップ)を返却し、
筋肉修復のためアミノバイタルを飲みつつ、仲間を応援。

12時前には全員ゴールして、コンドで軽い昼食をとり、
シャワーを浴びて、輪行準備をして車で空港に向かいます。

15時にレンタカーを返却し、チェックインを済ませたら、
まるでテーマパークのような新千歳空港内にある、
北海道ラーメン道場の「札幌ラーメン 雪あかり」で、
味噌ラーメン+餃子+生ビールで一人打ち上げ。

17:05発の便で帰京し、自宅に着いたのは20:40。
ネットでリザルトを確認します。

タイムは2:35'41"60で、55-59区分では出走者73人中29位。
トップとの差は17'00"、世界選手権出場枠の15位との差は6'52"。
やはりローディーは速いです。

それでも、60-64区分だと、
私のタイムは世界選手権出場枠ギリギリの7位に相当します。
来年はいい勝負ができそうで、楽しみです。いい経験ができました。


走行距離 85K 走行時間 2:35'41"60(リアルスタートから)
累積標高 1426m+ TSS 210.4

ラップ(スタートから)
5K  10'39"
10K 18'52"
15K 25'50"
20K 33'53"
25K 41'04"
30K 50'46"
35K 58'51"
40K 1:06'57"
45K 1:15'06"
50K 1:23'23"
55K 1:38'33"
60K 1:50'39"(KOM)
65K 1:56'22"
70K 2:05'32"
75K 2:16'27"
80K 2:26'50"
85K 2:37'40"
86K 2:40'50"(GOAL)

55-59区分順位 29位/73人中

平均/最高パワー 194/522w(NP 194.5w)
平均/最高速度 32.0/65.1 kph
平均/最高心拍 165/187 bpm
平均/最高ケイデンス 86/123 rpm

閲覧数201 カテゴリバイク コメント0 投稿日時2022/06/12 22:19
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