僕が子供のころの大阪では、あるものを「ちんちろ」と呼んでいました。 今では大阪でも死語になってしまった感があるこの言葉、その「あるもの」とはこれ、「まつかさ」や「まつぼっくり」と呼ばれることが多い松の実のことです。(https://www.weblio.jp/content/%E3%81%A1%E3%82%93%E3…1%E3%82%8D )
幼児語と言ってもよい可愛らしい響きを持つこの言葉、まさに「言い得て妙」ではありませんか。 ところで、僕はこの「ちんちろ」が、ある虫の名前の由来になっていると思っているのです。その虫とは、秋になるといい声で鳴く松虫(マツムシ)です。 松虫は、古い時代には鈴虫と呼ばれていたようですが、それが松虫になったのは、その鳴き声を「チンチロリン」という「聞きなし」が定着するとともに、松の「ちんちろ」と関係づけて命名されたものと考えているのです。 この説を唱えるのはたぶん僕だけかと思いますが、賛同してもらえますかな? (笑) |