▼『低温焙煎』を解説する!no,7 『保有熱という概念 no,1』 ======= 『焙煎は火力だけでしているのではなく「保有熱」という焙煎機と焙煎機周囲の環境に含まれているトータルの熱量で豆を煎っている』と言うのが38年の焙煎経験から導き出した私の結論です。 「低温でコーヒー豆を焙煎すると独特の甘味のあるコーヒーになる」と言うことは、経験的に早くから判っていましたが、低温で豆を煎るということは「そんな単純明快な話ではない」のです。 何の準備もなく『ただ低温で焙煎すると』熱量不足から必ず『何となく頼りない味のコーヒー』が出来上がるからです。 更に『季節の外気温の変動』は豆の煎り上がり方に大変大きな影響を与えます。 『保有熱という概念』に気づくまでは、季節によって生じる『焙煎のブレ』が大きな悩みでした。 焙煎データを蓄積しながら「消去法」のようにいろいろな煎り方を試した結果、ようやくたどり着いたのが『保有熱』という概念です。 『保有熱』とは・・ フライパンで炒め物をする時の事を想像してください。 「フライパンをキチッと温めずに冷たい状態の時も、逆に加熱しすぎて熱すぎる状態の時も、炒め物が上手くできなかった」という経験はないでしょうか? お湯を沸かす時に、夏と冬とではお湯の沸くスピードが違います。 『水温と外気温が夏と冬とでは全く違う』からです。 それが『保有熱の違い』と言うことです。 焙煎を取り巻く環境も、四季によって全く違います。 季節によって外気温(室温)が違います。 焙煎機自体の冷め方も、季節によって違います。 生豆自体の温度も季節によって違いが生じています 「1年365日」同じような火力・同じような煎り方のタイミングで焙煎をするにはあまりにも、焙煎を取り巻く環境が違うことに気づいたのが『保有熱という概念』の始まりです。 ======== ◇自家焙煎の店 フクモト珈琲◇ https://www.fukumotocoffee.com/ ![]() https://www.facebook.com/fukumotocoffee/ ![]() https://www.instagram.com/gankooyajimame/ ![]() https://twitter.com/fukumotocoffee ![]() https://ameblo.jp/gankooyaji-mame/ ![]() https://www.youtube.com/channel/UCoiSRunzqTBvgh1qG_4sJjw ![]() 大阪府東大阪市近江堂2丁目10-49 TEL:06-6725-6172 営業時間: 9:00~19:00 定休日: 日曜・月曜 ======== |