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2023年01月15日(日) 
 知人Aが去年暮れに救急車で運ばれ、検査しても病名が分からず、結局、17日間も入院した。
 経緯はこうだ。
 午前3時半ごろ、Aさんの寝室から異様な唸り声というか音がしているのに奥さんが気が付いた。駆けつけると呼吸が止まっていて、顔が暗紫色(チアノーゼ状態)だった。口から泡を吹いていたという。上半身を抱き起こし、背中を強く叩いた。
 救急車で総合病院に運ばれた。この間のことは、Aさんは全く記憶に残ってないそうだ。車中で付き添っていた奥さんによると、Aさんは救急救命士の質問に答えていた、と言うのだが。
 病院では、最初は脳梗塞が疑われたが、検査してもその症状は無かった。心筋梗塞なども疑われ様々な検査を受けたが、原因は掴めなかったそうだ。

 以下、Aさんのメールから。 

 入院3日ごろに妻が看護師に「就寝中に呼吸が止まっていることがあるので、参考になると思いますのでそのことを担当医に言ってください。」と言づけたのです。それが睡眠時無呼吸症候群を検査するきっかけになりました。(2022年12月16日)

 前略‥‥ようやく睡眠時無呼吸症候群にたどり着いたようですが、この診断結果に至るまでに10日ほどかかりました。
 この病気はそれ自体では日常生活にすぐに影響することはないですが、放置すると高血圧などの持病を悪化させ、脳梗塞、脳溢血、心不全、心筋梗塞などの発症可能性が数倍に高くなり、それらの要因になるとのことです。
 対策は人工呼吸補助器具(CPAPシーパップという)を装着して寝ることです。それ自体は単純なことです。
 
 睡眠時に無呼吸になるのは、私の場合では舌根沈下のためで舌が気道をふさいでしまうのです。息をするのが苦しく大いびきをかいて無呼吸になるのですが、これが1時間に30回以上あるのだそうです。
 これを防ぐのがCPAPで、これは、鼻マスクで覆い、一定の圧で鼻から空気を送り込み気道を確保する装置です。
 しかし、このCPAPには、違和感があると、寝付かれない、寝つきがわるいという問題があります。慣れるまでは結構大変なようです。この試し運転で数日を要しました。
 まだ始まったばかりですが、慣れるのは簡単ではありません。はやくなれればと思っています。なれません。舌根沈下は一生なおらないそうです。CPAPは近視の人の眼鏡みたいなもんだというのですが、だからと言って気休めにはなってもなれませんね。
 たしかに、これを装着して寝たときの寝覚めは大変すっきりとしています。あらためて、今までは寝ても無呼吸でしたからは心身ともにつかれがとれてはいなかったんだなと思いいたります。(8日)
 
 睡眠時無呼吸症候群についてですが、その方は結構多いようですよ。診断されて気が付いたのですが、若い人の中にも多いようです。80代ではほぼ全員がそうだといいますから高齢者では普通のことのようです。
 ただそれを普通のことと片付けてしまうか、それともそれが自律神経の働きを阻害し、高血圧や糖尿病などの持病を重症化させる重要な要因として認識するかの違いです。
 わたしは1月以上シーパップをやっていますが、寝起きのさわやか感を感じるとともに、特に驚いたことは早朝の血圧が下がったことです。10年来の高血圧で、高血圧はご先祖からの血統のせいかなぐらいに考えていて、ずっと薬を飲んでいたのですが、それって何だったんだと思ってしまうぐらいに血圧が下がって驚いています。血圧の薬も飲んでいるので、普通の人より低いぐらいになっています。担当医と薬についてはやめることも含めて相談したいと思っています。
 自律神経系の交感神経と副交感神経のバランスに血圧は支配されます。昼間は交感神経がいわばアクセルで血圧をあげて活動は活発になり活性化する、逆に夜間はブレーキ役の副交感神経が支配的となり血圧は下がるといわれます。ところが睡眠時無呼吸症候群では、本来は副交感神経の作用で夜間は血圧が下がり活性化が抑制されるべきですが、睡眠中に無呼吸症状が1時間に30回(20回以上は病気と診断されます)も生じれば、2~3分に一度の頻度ですから生命危機にかかわることとして、交感神経が作用して血圧をあげて活性化を促進することになります。このため寝覚めの早朝時も血圧が高いままになってしまうのです。私の事例はまさにこれではなかったかと思います。シーパップで休むことで睡眠時無呼吸が生じないために副交感神経によって血圧が下げられたのだろうと思います。薬剤で血圧が下がらないという方は睡眠時無呼吸症候群を疑ってみることがあってもよいのではないかなと思います。(15日15:58)

 高血圧治療の担当医と相談して現在は2種類の血圧降下剤を1種類のみとして様子を見ることになりました。(本日相談してきてそういうことになりました。)(16日13:00)

 メールは以上だ。

 Aさんと電話で話した。
 「カミさんが気づかなかったら(一人ぐらしは気づきようもない)死んでたかもしれない。死因は心不全とされ、本当の病因はわからずじまいだね」(Aさん)。
 お互い、カミさんが居てくれる有り難さを確認し合うと同時に、いつか訪れるかもしれない孤独死の怖さも実感したのだった。

△参考
・娘の悪夢の原因が私のいびきだったと聞いて、「恥ずかしい」から「家族に迷惑をかけるもの」という認識に変わりました 
・TEIJIN 睡眠時無呼吸なおそう.com いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)に悩む方のためのポータルサイト 監修:久留米大学 学長 神経精神医学講座 名誉教授 内村 直尚 https://659naoso.com/medical/examination
・「命を守る!脳出血最新情報」 初回放送日: 2023年3月18日 NHK チョイス https://www.nhk.jp/p/kenko-choice/ts/7JKJ2P6JVQ/epi…VGQX4GYYP/


 
 

閲覧数209 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2023/01/15 17:37
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