60%以下」ではなく、60%を超すコンクリートを納入していた。堤防内部の護岸や水路、土石流の侵入を防ぐ砂防えんていの建設に使われた。 . 水セメント比の値が大きいほど水の量が増えるため、コンクリートの強度が小さくなるといい、同事務所などは構造物の耐久性に問題がないか調べている。 . 2月下旬に不正を知らせる封書が府に届いて発覚した。畿北アサノ社は同事務所などに対し「不正は知らなかった」と話しているという。 . . 会社は「加水不正を知らなかった」という。 官庁から要求された配合要求に基づき、機械練をするわけだから、簡単に加水製品を作れない。 . 出荷管理 . 加えて、製品検査のためのテストピースを作り、データを残すのだから、出火時点前に加水は無理だろう。 . テスト . 出荷の運搬途中で加水するか、ポンプ車打込み時に加水するかしかない。下図でいうなら、2~3のアイだということになる。 . 工程 . 設計値より水が多いと生コンが軟らかくなる。軟らかい生コンの方が施工は早く進行するが、多くの問題が出てくる。 . コンクリート強度は水とセメントの割合(水セメント比)によって決まり、セメント量が同じなのに水が多いと水セメント比が大きくなる。通称シャブコンと言われ構造物の強度の低下を意味する。 . 生コンは適切なセメント量、単位水量、骨材量によって粘性を保っているのだが、施工性を上げる目的で設計値よりも多くの水が入った生コンクリートは、この粘性が弱くなり、ポンプ内で材料の分離、閉塞が起こり圧送管の内部やホースの内部で詰まる可能性が高まり、施工性の低下を招く。 . 強度の低下のみならず、打ち込み後に硬化を始めたコンクリートがブリージングの影響から沈下を生じたり、ひび割れを起こしやすくなる。 . 生コン打ち込み . うかつなことは書けないが、バッチャープラント時に手動操作でセメントを少なくする。ポンプ車打ち込み時に加水する。ことだって出来る。 . 見た目だけでは分からないのが生コンだ。 . |