京都新聞 検 索 メニュー ホーム 紙面 イベント 京都 滋賀 観光 医療・コロナ スポーツ 社会 文化・ライフ 経済 教育 特集 ランキング 京都新聞から 地域 京都の由良川工事、建設会社がコンクリート配合偽装か 耐久性に影響は 2023年3月8日 20:07 京都府庁 京都府庁 国土交通省福知山河川国道事務所と京都府は8日、京都府福知山市で実施した由良川の堤防整備や護岸工事など四つの工事で、水の配合を偽ったコンクリートが不正に使われていたと発表した。現段階で不具合は確認されていないという。 同事務所などによると、不正を行ったのは同市の建設会社「畿北アサノコンクリート工業」。2021年10月から22年12月にかけて行われた工事で、同事務所などが仕様書で求めた「水セメント比60%以下」ではなく、60%を超すコンクリートを納入していた。堤防内部の護岸や水路、土石流の侵入を防ぐ砂防堰堤(えんてい)の建設に使われた。 水セメント比の値が大きいほど水の量が増えるため、コンクリートの強度が小さくなるといい、同事務所などは構造物の耐久性に問題がないか調べている。 2月下旬に不正を知らせる封書が府に届いて発覚した。同社は同事務所などに対し「不正は知らなかった」と話しているという。 |