市川町は、山と川と田園という自然環境に恵まれたところ。 中でも浅野地区は、村落あげて日本の原風景を守ろうと活動されている、故郷を彷彿とさせる村落です。 谷間の貯水池から続く棚田で育まれたコシヒカリ「浅野米」も、村でブランド化に成功した名産。今年の新米は炊飯した米粒が輝いていて、特に美味しいお米に育っています。 お米を収穫すると「脱穀」という作業があります。 稲の外皮や殻を取って「玄米」にするのですが、ここで出てくるのが「籾殻」。この副産物はさまざまな方法で活用できます。。 農業は「無駄なものがない」、持続可能な仕組みなんです。 まず「堆肥」としての役割。籾殻は有機物を含んでいて、土壌改良や作物の栄養補給に役立ちます。堆肥化することで、土壌の保水性と通気性を向上させ、作物の生育を促進します。 雑草の雑草の成長を防ぎ、土壌の保水性を向上させるのも、畑に籾殻の仕事です。 そんな籾殻ですから有機栽培を目指す人たちには貴重。ホームセンターで購入しようとするとびっくりするくらい高額です。 ちなみにAMAZONでは、150リットルで3,500円もしています。 それを、「なんぼでも持って帰ってええよ♪」と、毎年お知らせくださるのが浅野地区のFさん。今年もお言葉に甘えて、車4台5人でお伺いしました。 まさに「山のようになっている」籾殻を、袋詰めしてそれぞれの車に積み込むと、彼岸前とは思えない猛暑のせいで汗が噴き出す状態。 作業のあとは、Fさんのご自宅で美味しいスイカとマスカットを頂戴して身体を癒やしました。 その後、地区で運営するゲートボール場を見学。広いグラウンドに高麗芝が敷き詰められた素晴らしい施設に、「ここはゲートボールの甲子園」という印象に違わず、近隣の地域の聖地になりつつあるそうです。 グランド整備をされているおじいさんの弾けるような笑顔が忘れられません。 保管しきれないくらいの量だったので、農園に持ち帰った籾殻を、早速圃場に巻きました。 猛暑の中、作業ありがとうございました。 |