だいぶ以前にお話したかもしれませんが、エンソ・バレンティーノという歌手が珍しく”パリカナ”の歌を録音しています。珍しいので私も覚えて歌おうとしてこのCDを聞くのですが、
このエンソ・バレンティーノという歌手の声、歌い口が我慢できないくらい嫌いで、繰り返して聴く気にはならないのです。
しかしいつの日かこの歌われない名曲を歌ってみたいものです。
いづれにしても、歌われない名曲には、歌われない理由があるようですね・・・。
カナロ・エン・パリという超人気曲です。日本では縮めて言うときにカナロが後ろにきて パリカナというふうに言ってます。この曲はバンドネオンの華やかな変奏で終わり思わず 「ブラボ!」が口をついて出ます。詞があるのに歌われることはありません。おそらく理由 は歌詞のどこにもカナロが出てこないので題名にそぐわないからでしょう。こうなったわけ は世界を巡るタンゴを讃える詞と曲が出来ていて題名が決まらないときに目に飛び込ん できたカナロのパリ公演の成功を報じる新聞記事のタイトルの一部をそのまま題名にした からです。この作詞をしたのが1896年1月20日生まれのホセ・スカルピノです。作曲は 兄のアレハンドロとフアン・カルダレラの共同です。 ではTodotangoからホセバッソの日本録音で聴いてください。変奏部の前半はマエストロ のピアノで、後半はバンドネオンにまかせて演っています。 http://www.todotango.com/spanish/download/player.as…ra&id=1382 訳詩は「ゴタンの中庭」 http://www.kitanoit.com/cgi/gotan.cgi?act=dsp&title=252 で見てください。 |