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2006年08月30日(水) 
出勤前の朝のワイドショー、明るいニュースが少なく、ねじれた意識が生み出す悲惨な事件ばかりが続いています。冗談で「鈴香ちゃんはどこにいったの?」と言いたくなるほど、新しいネタがどんどんと出てきます。一体日本はどうなってしまったのでしょう。そしてどうなっていくのでしょうか?

その中で、山口県周南市の徳山工業高等専門学校の研究室で土木建築工学科5年の中谷歩さんが首を絞められて殺害されているのが見つかった事件では、事件後行方不明になっている19歳同級生に逮捕状が出され、解決への糸口が見えてきました。この中で「ミクシィ」が捜査において注目されているのをご存知でしょうか。彼女が事件二日前までに書き残した「日記」や、17名のマイミクが捜査にひとつの手がかりを与えているかも知れません。(もちろん、関係ないことも考えられます)

日本では、まだ25人にひとりの割合でしか(?)使っていないSNSですが、場合によっては大変な事件を引き起こすトリガー(引き金)になることが心配されています。「自己責任」の範囲内で利用する大人の場合は仕方ないとしても、これが未成年、とくに子ども達に与える影響は早晩大きな社会問題になると考えています。

米国では、SNSを利用した犯罪事例が急速増加していて、未成年が被害者や加害者となる事犯も目立ってきています。SNSが持つ優れたネットワークコミュニケーション機能が「諸刃の剣」となり、主たる原因になっていることは間違いありません。本来は「良いツール」として活用されるべき道具も、一部の心なき人物に利用されると「悪魔の杖」となって幼い子ども達に大変な危険を及ぼしているのです。

SNS先進国の米国では、2006年5月に「(通称)マイスペース規制法」が下院に提出され、SNS等のインターネット上のコミュニケーションツールから未成年を遮断することの検討が始まりました。毎月数百万の未成年が新たにSNSに加入している状況を考えると、事態は非常に深刻であると言えます。

SNSは相手の背景にあるつながりが可視化できる分、従来ある出逢い系サイトやツーショットチャットなどとは比較にならないほどコミュニケーションのレベルが高くなっています。実はこれが、偽装された情報に対する警戒感を大幅に低下させているのです。例えば、悪意を持った人物が虚偽の人格で接触を図ってきた際に、それを見分けたり警戒したりすることが非常に困難になってしまうのです。

だからと言って、米国のように情報から遮断するという方法を試みてみても完全に統制できるはずはなく、かといって「自己責任」というむなしい言葉だけで、無防備な未成年をそのまま悪意うごめくネット社会に投げ出すことは、正しい選択であるとは決して思えません。
便利で役立つ道具だからこそ、自分たちの子どもが明日にでも被害者になる可能性がある「すぐそこにある危機」について、私たちは真剣に考えなくてはならないのではないでしょうか。

閲覧数6,133 カテゴリ日記 コメント11 投稿日時2006/08/30 08:56
公開範囲外部公開
コメント(11)
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  • 2006/08/31 21:45
    箱庭SNSぜひ実現できたらいいですね。>特に青少年関係の方
    SNS見回り(有償)ボランティア、悪のシュミレーションもやるSNS補導員なんて範疇ができないものでしょうかね。
    次項有
  • 2006/09/01 02:21
    親の思いとしてはよくわかりますが、子ども心に「見回り」や「補導員」のいる場所にはいきたくないな~。
    いらずらガキ大将がいて、グループの秘密基地なんか作って、近所のこわいおっちゃんやうるさいおばちゃんたちと共存しながら、暗くなるまでひたすら遊ぶ。そんなリアル空間を復活するための「時空を越えた場」にしたいな~ってのが、ボクの願いなんですけどね~。
    次項有
  • 2006/09/02 20:40
    百山紀行さん、大変勉強になるよい情報を頂き、ありがとうございました。生中一杯、チャージしておいてください。

    「不審者からのアクセスがあった場合など特定IDからのアクセスを拒否」の機能は必要ですね。今回ひょこむは実名制といっても、すべてについて事務局がそれを認証できるわけではありません。保護者のもとでなくては、やはり中学生の参加は難しいのではないかと思います。小学生ならなおさらで、そのためにも「箱庭SNS」の展開が必要とされるように思えます。
    次項有
  • 2006/09/02 21:11
    どや!さん
    「箱庭SNS」大変いいことだと思います。そこから地域のつながりが・・・
    気安く参加できるSNSを目指さねば(^_^)v

    こたつさん>
    自分で「善悪」の判断ができるような学びの機会を提供・・・  いいことですね。親が構い過ぎの世の中「子供が自分で考え自分で判断する。そして、その責任感を養っていく」親はそれを影ながら応援する。

    なんか、いい世の中になっていきそうな気がします。
    とにかく、一歩一歩から そして一人一人から始めましょう。
    次項有
  • 2006/09/02 21:37
    どやさん、本当にその通りですね。
    教師も親も、もっと子供たちの能力を信頼してあげて欲しいと思います。

    わたしは単なるきれい事で言っているのではありません。ネットデイの日、先生も親も子供たちに指示することができずに、地域の方々やボランティアの手に委ねずにはいられません。子供たちは自分自身で決めた作業班に所属し、大人たちに混じって手際よく仕事を連携しながら片づけていきます。その姿を見て年配の女性教師は「本当の教育の場をみた気持ちで..子供たちの様子に驚きました」と語ってくれます。ネットデイの縁日は、そんな気づきを多くの人たちに与えてくれました。

    どこのネットデイでも上手にコーディネートすればできるのだから、普段できない地域は少ないはず。理想のビジョンを定めて、学校をコアとして地域力を覚醒する。SNSはそのちょっとしたお手伝いができそうなツールなんだと思います。
    次項有
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