なにげなく眺めていた文章。「へーいろんな人がいるんやなぁ」と感心しておりました。つらつら読んでいくうちに、「なんやこの話聞いたことあるで・・ん、ん・・・」
「も、もしかしてこれ僕のことやん」
ということにあいなりました。
報告ごくろうさまです。
分科会は、第4分科会「文化、学びと生活創造」に参加した。 参加者は13人。すべての方が日々の職業生活、家庭生活以外に何かしらの活動されていた。 何気ないきっかけから身近な地域の歴史や文化、伝統に触れ、同好・同志と活動するうちに、その人なりの“もう一つの”自分の生かし方や社会を見つけ、それを楽しんでいる。 “学び”だって、それ自身が楽しみであってもいいし、活動中から沸々とわく課題や疑問を解決し、興味を満たすものであってもいいはず。魅力ある地域とは、そこでなされた結果ではなく、過程として、こうした “生活創造”を楽しむ人々がたくさんいる地域ではないか。さまざまな活動が行われ、行いやすい地域のことを云うのかもしれない。 「やらないより、やってる方がずぅ~とイイ。やっているうちに地域がどんどん良くなっていく。」 男性は地域社会が苦手といわれるけど、分科会ではそんなことはなかった。 ***************************** 【提起者】 多可町文化会館運営評議会のYKさん ○ ベルディホールは平成2年にオープンし、住民参加のホールとして活動を続けている。 ○ 今年の3町合併では住民が仲良くなることが一番と考え、町内各区の住民の参加による地元の民話を素材にした手作りオペレッタ(12月24日上演)の準備を進めている。 ○ 最終的な劇の出来不出来だけでなく、そこに至るまで、自分たちが汗をかく過程を大切にしようということで、出演者の子どもたちは町内各区から160名が集まり、5月より週1回合唱練習をしてきた。オーケストラは地元のブラスバンドに大阪芸大生やOBが加わり、大道具はお父さん、衣装はお母さん。ベルディホールの演劇セミナー生20名も舞台裏で活躍している。 ○ 運営協議会としても、脚本作りからプロデュウスしたのは初めての経験。15年余にわたり、公共ホールは人が育つところという観点からベルディホールを拠点にさまざまな活動してきた。このオペレッタもその蓄積、土壌があるからできた事業。それらに携わった人、ひとり一人の生活創造になったし、こうしたことが実現できる地域は、ない地域に比べ本当に豊かな地域と思う。この街に住んでいるから出来る経験でもあり感謝している。 【すてきな音楽をきく会のNMさん】 ○ 平成7年に近くにホールも無く、プロのコンサートもなかったので、広報で呼びかけてメンバーを集め「すてきな音楽をきく会」をつくった。 ○ 16回目のジャズコンサートを12月2日にするが、私たちのまちにはホールさえ無かったけれども、コンサートを続けることによりボランティアグループができ、今まで知らなかった人たちと仲良くなった。コンサートに来てくださる方も楽しんでくださるが、つくっている私たちも楽しい。本当にありがたいと感謝している。 【多可町生活創造大学のFKさん】 ○ 2年前から中区に住む。地元を知るために創造大学情報・文化コースに入り、昨年からコースの企画もするようになった。地域のことに関心を持つ町民を増やす、横の連携をとっていく、こうしたことを長期的なビジョンを持って進めることが大切と思う。 【多可おやこ劇場のFTさん】 ○ 平成2年に多可おやこ劇場ができたが、それ以前の西脇おやこ劇場の時代から世話をしている。会員制で年間一人3~4回見られるようにしている。 【赤穂市のOHさん、YSさん】 ○ 赤穂市のハーモニーホールでも、地元の子どもや大人が参画した「オズの魔法使い」を上演したが、ホールは満員になった。多可町も「あまんじゃく」も大丈夫。 ○ 義士関連イベント見直し検討会を立ち上げ、47項目の提案を出すこととなった。 ○ 10名の職員で月2回仕事が終わってから会議を持ち、前半23項目の義提書(義士提案書)を策定、その中より「竹明かり、高張り提灯を出す、1日1食にら雑炊を食べる」を実施することに決まった。後半24項目の企画書も3月に発表する。 ○ 義士祭は、12月13日は前夜祭、14日は本番。ぜひ参加を。 【川西市のKさん】 ○ 自治会の社会教育活動に関わっている。自治会も4000軒8000人で大きいけれども、高齢化している。イベントを実施し、自治会活動の活性化を図りたい。 【多可町稲荷神社のMKさん】 ○ 中学校の教員だったが、家業を継ぎ、元気なうちに地元の地域づくりに取り組みたいと思い、定年まで6年を残し、退職した。 ○ ベルディホールの運営をはじめ、多可ふれあいボランティア、語り部・観光ガイド、村づくり協議会などにかかわる。黒豆の収穫祭で2世帯の吹奏樂バンドで演奏もした。 【錦織在郷倶楽部のUMさん】 ○ いろいろなことをしているが、地元の歴史を振り返り、地域の再発見、新しい文化を掘り起こす取り組みとして、八千代町にある戦国期の山城跡に自分たちで城門を造り、イベントでは、鎧兜を手作りした。 ○ やらないより、やってる方がずぅ~とイイ。やっているうちに、地域がどんどん良くなっていく。 【オータムフェスティバルin龍野実行委員会のYYさん】 ○ オータムフェス(事例発表Ⅱ)の事務局では若い方で、頼まれると断り切れず、日々充実して過ごせるかなとも思い、始めたが、関われば、関わるほど面白くなってしまった。 ○ 定年まで10年あり、リタイヤ後のことを考え始めた訳ではないが、イベントに参加することにより、美味しいお酒が飲める機会もふえ、いろいろな人とも知り合いになれる。 【県立大学のFSさん】 ○ 芸術文化は人や地域を元気にし、地域づくりのきっかけとしても有効だと思う。とにかく、人々がいろいろなかたちで活動し、元気になることが身近な地域を元気になることにつながる。 ○ 活動の資金面では国、県、企業などの助成制度もさまざまある。丹波の「おさん茂平」、淡路しづかホールの「くにうみのオペラ」、長田の「しんでれらミュウジカル」もそうした助成金を活用した。情報の収集が大切。 《さらに続く》 |