蕗が店頭を飾る季節になりました。この季節に必ずつくるのが「蕗と生節の炊き合わせ」です。
生節(関東では「なまりぶし」と言うらしい)は鰹の身を蒸したもので、これを乾燥させると鰹節になります。形は鰹節そのものですが、銀色の皮はそのまま残してあります。
昨日買った生節は、焼津港で水揚げされた鰹を現地で加工したものですが、真空パックにしてありました。1本380円と手ごろな値段でしたが、生臭みは全くなく、味は抜群でした。
さて「炊き合わせ」ですが、昆布と鰹の出汁に酒、醤油、味醂で味をつけ、2cmほどに切った生節と5cmほどに切った蕗(茹でたもの)、そして今日は豆腐が残っていたので「お焼き」にして入れ、中火で15分ほど煮ました。大阪風惣菜の出来上がりです。
蕗と生節の炊き合わせ
これに、今日は蕗の葉を使った一品を添えました。僕は蕗を買うときは必ずきれいな葉のついたものを買います。どちらかと言えば、蕗は茎より葉の方を食べたいからです。香りが高くて、フキノトウのような苦味がないから、惣菜には適していると思います。
この葉を茹でて細かく刻み、ちりめんじゃこと一緒に鰹出汁で甘辛く煮しめました。春の香りいっぱいの箸休めです。酒のアテにもいいですよ。
蕗とちりめんじゃこの甘辛煮