今年になって筍を3,4回食べましたが、どれも満足できるものではありませんでした。
無類の筍好きの僕ですから、何としても美味しい筍を食べたいと思っていたところ、ついに本物に出会いました。
美味しい筍は、京都市内のそれなりの店へ行けば手に入るのですが、電車に乗って買いに行くのは大変なことです。それで、いつもデパートの野菜売り場を覗いていたのですが、これまでは不発に終っていました。それが今回は当ったのです。下の写真の筍です。
切り口は真白、皮は薄茶色で、穂先はまだ青くなっていないし、皮に付いている土も薄茶色です。「京都産」と書いてありましたが、西山なのか南山城なのかは分かりません。しかし、いい畑で採れたことは確実です。これこそ正真正銘の「白子(しろこ)」です。それに、値段も500gほどのものが400円台と格安でした。
間違いなく美味しいと思って買って帰り、20分ほど茹でただけで根元の部分まで軟らかくなり、えぐ味もまったくありません。僕の鑑定眼も捨てたものではありません。
根元に近い部分から、筍ご飯、木の芽和え、天婦羅に使い、最後の軟らかい部分は若竹煮にしました。捨てたのは、ほんの2cmほどでした。
筍は目で見て買うものだと、改めて認識した次第です。下の写真のようになると、もはや食用にはなりませんね。でも、これに近いものも売っていますからご用心を。 (笑)