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2008年05月24日(土) 

秀作と駄作、これは人の名前ではない。ベートーヴェンの作品についての論評である。

ベートーヴェン・ファンの方からお叱りを受けることを承知で、わが思いを書き記す。


大作曲家の中でベートーヴェンほど秀作と駄作のはっきりしている作曲家はいないであろう。

9曲の交響曲をはじめ、ピアノ協奏曲、ピアノソナタ、弦楽四重奏曲など、どれをとっても秀作揃いのベートーヴェンではあるが、駄作の範疇に入るものもかなりある。

彼はフィデリオのために序曲を何曲か作曲しているが、どれも秀作とは言えないであろう。これは作曲者自身気に入らなかったから、何度も作り直していることからも明らかだ。僕はフィデリオ自体もオペラとして秀れた作品であるとは思わない。


それ以上に、彼の作品には聴くに堪えないものもある。その最たるものが「合唱幻想曲」である。この作品はピアノと管弦楽と声楽のために書かれたものだが、後々第9交響曲やミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)という声楽を伴う大作を書くための習作だったのかもしれない。

しかしこれは駄作だ。とにかく長すぎる。演奏時間は20分ほどだが、そう感じるのは内容がないからである。同じ楽想をこれでもかこれでもかと繰り返す。彼の代表的歌曲である「アデライーデ」もそうだが、この執拗さはベートーヴェンの持ち味でもあるとは言え、聴く方からすると 《ええ加減にしてくれ》 と言いたくなる。


こんなことを書くことになったきっかけは、先日買ったCDの1枚 (ピアノ協奏曲第3番と合唱幻想曲がカップリングされている) を聴いたことによる。

ピアノの音だけを、管弦楽のアンサンブルだけを、合唱と独唱の声だけを聴くのならいいが、一つの音楽として聴くのにはかなりの我慢を強いられるのである。ピアノ協奏曲第3番がいい曲であり、若き日のダニエル・バレンボイムの演奏も秀逸であるだけに、もったいないCDだと言える。


閲覧数1,436 カテゴリ連載読物 コメント0 投稿日時2008/05/24 23:06
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