”大ヒットというのは儚くて気紛れで多くの場合説明し難いものであって、 これはタンゴにおいてもそうであった” 以上はTodotangoにあるAlberto Gómez (アルベルト・ゴメス)という歌手についての記事の冒頭に書かれ た文です。 ゴメスは1904年の6月19日にブエノスアイレス州の地方都市ロマス・デ・ サモラで生まれ小さいときから歌っていたようですがデビューは遅く23歳で ビラという友だちとドゥオを組んでサモラ市のカフェや劇場でアマチュアと して歌い始めほどなくコリエンテス通りのあちこちの映画館にトリオで出演 するようになり其処で有名なギタリスタ、マヌエル・パラダと一緒になりラジオ でのデビューも果たしました。その後はオルケスタ・ティピカ・ビクトルで歌う のとソリスタとしてはディセポロの作品を好んで歌いました。有名な歌手達と 映画に出演し当時はむしろこちらで名を知られてました。作曲もこなしカナ ロ楽団が取り上げた作品や大ヒットした作品もあります。 本日のタンゴは彼の作品のなかで最も忘れ難いと言われる”Milonga que peina canas ミロンガ・ケ・ペイナ・カナス / 白髪を櫛梳くミロンガ”を選び ます。競馬をテーマにした歌です。 楽譜表紙 無類の競馬好きであったガルデルがゴメスにつけたあだ名は”El pingo de Lomas / ロマスの若駒”というものでした。 ではTodotangoにある比較的新しい録音、フォーエバー・タンゴから聴いて みてください。 http://www.todotango.com/spanish/download/player.as…tra&id=695 訳詩はいつものゴタンの中庭でご覧ください。このページは単に訳詩だけで なくかの国の色々な風俗や文化についても知ることができますね。 http://www.kitanoit.com/cgi/gotan.cgi?act=dsp&title…na%20canas |