「食の安全」については、いまさら言葉を重ねる必要もない。自然界には存在しない人間が新しく作りだした化学物質や生命の根幹である遺伝子操作をした素材が平気で充満する世の中。消費者はできるなら安全な食べ物を求めて努力している。なのに..老舗が...それも、子ども達に夢を運ぶお菓子屋さんが...。 賞味期限切れではない。「消費」期限切れ。これって「使ってはいけない」と定められた限界。食品業界にいてそれを平気で使わせてしまう会社の風土が、まさに雪印の再来というイメージをもたせる。 「マスコミには知られるな。雪印の二の舞になる!」 老舗の首脳陣の危機感は正しかったが、彼ら自身の対応はまさに雪印のリプレイだった。どうして、「安全な食品を提供する」という当たり前のことが、わずかな利益のために犠牲にされてしまうのだろう。 派手な広告やみかけの豪華さではなく、まじめにこつこつと頑張っている中小企業や地域の事業者に、もっともっと脚光があたる社会づくりを推進していくことが、唯一の道なのかも知れない。 |