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2007年01月15日(月) 
地域SNSによる震災追悼プロジェクト「1.17リアルタイムレポート」の毎日新聞の記事のとなりにあって、目を留めずにはいられなかった『支局長からの手紙』という随想。武政和則姫路支局長の随想である。

岡山の田舎で過ごした年越しの様子から始まる本文は、その昔日本の何処にでもあっただろう懐かしい家族(一族)の迎春風景が描かれていた。昔といっても戦後20年を経たくらいの夢と希望に溢れていた時代。「日本人の原風景」と言うにはあまりに最近...でも今の人たちには体験できない幸せな経験でした。

その後40年。暮らしは豊かになっても、多くの大切なものを失ったと彼は嘆いています。播磨でも弱いものを狙った犯罪の横行は目を覆うばかり。「年ごとに世の中が悪くなっていくことへの無力感、閉塞感を、たとえわずかずつでも改善するためには何ができるのか、何をすべきか。暗中模索は今年も続きますが、桃源郷は心ある人の胸中のみに存在し、閉じ込められているものではない。そう信じています」と語る。

「ひょこむ」はまさに、武政さんが求める「桃源郷」を創造するアプローチであるように思う。信じる人たちが心を集めることによって、きっと不可能は可能になる。わたしはそう信じて疑わない。

武政支局長のイメージする桃源郷像は、
行き交う人たちが皆、穏やかな笑みをたたえていたわり合い譲り合い、疑ったり妬(ねた)んだり阻害したり蔑(さげす)んだり欺くこともなく、人を貶(おとし)めて地位を得たり、財を掠(かす)め取ったり不正に蓄財して欲に溺れることもなく、精一杯働けば相応の報酬が得られ、頑張れば頑張っただけ報われ、真面目に暮らしてきたものには憂いのない老後が保障されている。そして家族全員が団らんの明かりの下に集ってその日あったことを語り合った後、「今日も良い一日だった」と眠りにつく。

閲覧数4,993 カテゴリ多事小論 コメント15 投稿日時2007/01/15 11:13
公開範囲外部公開
コメント(15)
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  • 2007/01/15 15:49
    痛ましい震災の経験が、ひょこむに発展しているのは素晴らしいと感じます。いろいろな原点が震災にある。インターネットの普及がその頃から始まったので、ちょうど両者がわかちがたいものとして刻まれていますね。
    次項有
  • 2007/01/15 17:43
    そうですよねぇ~と他人事のような返事、叱られそうです。
    実はこたつねこさんより早くに地元でおなじようなお誘いがあったのですが、あまり理解せずブログ開設の依頼??というような状況で先日やっと互いに理解しあったところです。

    「だからさぁ 言ったじゃない」と叱られました。
    「こたつねこさんのようにバアバにわかるようにさそわんけぇだがぁ」と申しまして煙に巻いておきましたが 散々嫌味言われました。

    心有る仲間は鳥取でも全国でも動き始めているのでしょうね。引っ越したらご近所への挨拶と同時に地域SNSにご挨拶に行く時代が来るのではないでしょうか。
    次項有
  • 2007/01/15 21:15
    007さん
    >武政さんへのコンタクトは、部下の007さんにお任せしましょう。上司と良好な関係にあることを祈ります(笑)。

    良好ですよん♪
    こたつねこ様の日記の読者の方から招待状をいただいたようで、ボスは喜んでおりました。

    でも、私がさぼっているのを見かけても、皆様ボスにはだまっていてくださいませ(汗)
    次項有
  • 2007/01/15 23:42
    経済抜きに幸せは語れない。
    「戦後20年を経たくらいの夢と希望に溢れていた時代」に赤字国債発行が始まっている。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%82%B5

    とすると桃源郷は赤字国債の上に立ったものではないか?いわば幻想ではないか?

    家庭に引き直すと焦土の中を一生懸命働いてある程度の生活基盤を作れた時により豊かな生活を求めて借金をした。その結果生活が飛躍的に豊かになった。あくせく働いていた以前とは比較できない程の向上ぶりだった。
    ところが借金は最初の内は返済できるような金額だったがそのうちずるずると増えてしまい、その利息の返済だけでもしんどくなってしまった。借金をするまえに比べると生活の程度は大幅に向上したが、借金も大幅に増大し、このままでは返せない状況である。その噂が広まり信用問題にもなっている。家の中はどうかといえば子供達は贅沢に慣れきって勤勉に働こうとしないばかりか非行に走り出すようになってしまった。両親も諍いが絶えない。

    こんな家庭ってあるよね。
    日本も実はこんな状況だ。個人の問題なら破産してしまえばやり直しが利くが、国家の場合はそういうわけにもいかず困ってしまったな・・・というのが今日の現状だ。

    で、桃源郷はやはり幻想。
    何とか知恵を絞り借金をする前の状況、桃源郷とは言えないが借金の憂えがなかった時代に帰ることこそ求められていると思う。
    次項有
  • 2007/01/15 23:51
    ばあやさん
    良好ですよん♪
    こたつねこ様の日記の読者の方から招待状をいただいたようで、ボスは喜んでおりました

    すみません!それはバアヤです。
    いけない事とは、わかっておりましたが、日記転用いたしました。お許し下さいませ。

    ボス様は、バアヤの桃園のオーナー様なので、こたつ先生のメッセージ伝えたくて・・・
    是非、お招きしたいと思いましたので・・・
    次項有
  • 2007/01/15 23:55
    > 経済抜きに幸せは語れない。

    この大前提が怪しいのかも知れません。
    「抜き」には語れませんが、わたしたちの先祖が持っていたもうひとつの「物差し」を持ち出す時代が来ているのかも知れませんね。
    「経世済民」と「Economy」とが、もともと異なる語源を持っているように...。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E6%B8%88
    次項有
  • 2007/01/16 05:24
    バアヤの差し金やったんやね~...ありがとうございます。まさに、「地域は4人でつながっている」ですね。
    http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=3069

    バアバさん、鳥取の地域SNSがすくすくと成長するように見守ってあげてください。ただ単に、地域にSNSをおくのではなかなか難しいことも伝えてあげてね。

    ミッチーさん、山形や長野(上田)では難しいでしょうか。震災のことを考えれば、直接被災した神戸だけではなく被災地支援にまわった周辺地域の住民に、結構インパクトがありました。中越←上田という流れはどうなのでしょう。
    たぶんですが、震災はきっかけであって、日本各地の住民に、ひょこむのベースになっている「(めちゃ古いけど)新しい地域づくり」に触発する人たちがいらっしゃるのではないかと思えるのですが。

    007さん、絶対ボスには内緒にしておきます..(^^)
    というより、きっと近い将来「地域SNSでニュースネタを拾う」という行為は、新聞記者だけではなく地域情報を扱ういろんな仕事をする人たちで当たり前になると思います。Wikipedia(インターネット百科事典)を使うのが当たり前になったように。
    007さんはジャーナリスト2.0の先駆者として、その名を永久に残すことになりましたね。
    次項有
  • 2007/01/16 07:10
    バアバさん、「鳥取県SNS協会」というページがありました。
    http://forest.ne.jp/pub.d/snsass/31.html
    自治体毎に「協会」という名前でSNSを立てようという試みなのでしょうか?
    SNSの社会的認知が低い現状では、ちょっと無理があるかも知れませんね。

    forestさんは、地元のプロバイダーさんですね。
    次項有
  • 2007/01/16 21:39
    白発亭さん
     桃源郷像にある暮らしをしたいですね。「今日も良い一日だった」と眠りにつくというのしびれます。もう一つ、「たとえ意見の違うときがあっても、話し合えば必ず分り合えるという自信のもとに、お互いの争点を分析し、冷静に解決していく」という条項は如何でしょうか。
    次項有
  • 2007/01/16 22:01
    「経済抜きに幸せは語れない」なんて書きましたが、真意は「経済的な豊かさが幸せを意味する」ではなく、「いくら物質的に豊かになっても借金だらけじゃ幸せは来ない」ということですよ。

    それはさておき、桃源郷論はキング牧師の"I have a dream" という演説と共通するものがありますね。
    http://dreamer1.hp.infoseek.co.jp/dream.html

    キング牧師の"I have a dream" という演説に私は終末論的な論調を感じます。そういう意味で幻想。しかしその幻想には現実を変える力がある。
    夢を持って現実を変えていこうとするか、現実に甘んじるかは大きな違いです。

    SNSで私の世界が少しですが広がったことに感謝。
    次項有
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