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2008年09月08日(月) 
 本日のタンゴは”La violeta ラ・ビオレータ”です。

いつものようにTodotangoの音源で聴いてください。
http://www.todotango.com/spanish/download/player.asp?id=848

訳詞はゴタンの中庭で、夢破れた移民の悲哀を歌っています。
http://www.kitanoit.com/cgi/gotan.cgi?act=dsp&title=947

 作詞者のニコラス・オリバリは1900年の9月8日ブエノス・アイレスに生まれ、

若い頃からあちこちの新聞や雑誌で演劇評論家として、幾度かは編集長として経験を

 Nicolás Olivari 

積んでました。劇作家としても活躍し、ガルデルの生涯を描いたラジオ放送作品

”El Morocho del Abasto”はほどなく映画化されました。

生粋のポルテーニョで詩人であった彼がタンゴと無縁なわけはなく、最も評判に

なったこの歌のほかにもいくつか秀作を残していますが、同じ時代に同じ都市に

住み、彼の言によれば「記者という本業にも関わらずガルデルを個人的に知る

幸運には恵まれなかった」そうです。でもこの歌がガルデルによって録音されたことを

「並びなき栄誉に思う」と大いに誇りにしていました。ブエノス・アイレスのとある賭

博宿でカトゥロ・カスティジョ(タンゴ界の大作家、このタンゴの作曲もした)と

食事をしていた時にスパゲッティとビーノ(西語でワインのこと)の間からこの詩が

生まれたとオリバリは言っています。

この歌の舞台はボカ地区の安酒場と思われます。私と友人もあのあたりの安酒場で

スパゲティと鳥料理の昼食をとったことがありますが、あのスパゲティの不味さには

閉口しました。無理して呑み込むと涙が出そうになりました。オリバリも同様の思い

をしたのかそれともバクチで負けが込んでいたのか、場末の酒場は涙を誘うネタの宝庫

というわけです。

 人影寂しいボカの裏通り 


閲覧数1,791 カテゴリ本日のタンゴ コメント1 投稿日時2008/09/08 00:47
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探戈傾奇(タンゴカブキ)さん
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