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2007年01月19日(金) 
人と人をつなぐことから、人と人が支え合う仕組みづくりへ

 普段から人は、狭い世間の中での偶然の出会いを介して交流関係を結んでいきます。この「偶然」をより「必然」に変え、結ばれた関係性(「紐帯(ちゅうたい)」)を強める機能を発揮するのがソーシャルネットワーキング・サービス(SNS)です。SNSでは、「友達の友達」というようなリンクを辿る中で、自己紹介、日記(ブログ)、掲示板への参加、友人からの紹介文などが直感的な操作で簡単に見わたせるように設計されていて、見知らぬ相手であってもその人物の趣向や人脈が手に取るようにわかります。この機能が、メッセージの交換や日記へのコメント、掲示板でのやりとりなどの交流を促進させて、常に仲間たちとつながり支え合っているという感覚(常時接続感)を作り出すのです。一般的にSNSは、紹介者がいないと参加できない招待制なので、詐欺や暴力が横行するインターネットの世界のような恐怖感がなく、安心して人的関係を増進させることができます。

 本来は安心安全なSNSですが、その規模が巨大化しすぎると、いくら招待制を取り入れていても怪しい人物の侵入を防ぐことはできません。また、話題が広範に拡がりすぎて踏み込んだ意見の交換や実際に出会ったりする現実の交流が難しくなるという課題が出てきます。そこで、日常の身近な交流を促進するために、ある程度特定したエリアの中での信頼できるネットワークとして、地域SNSという仕組みが登場しました。いつも暮らしている距離感だからこそ、嫌いな人や知らない相手を招くことがなく、人脈の中でも特に良い関係にある人物だけが参加することとなり、「友達の推薦する友達は安心できる」という信頼感が、ネットワークの中にさりげなく支え合う心地よいコミュニケーションを創り出しています。

 地域SNSという「場」は巨大なSNSと異なり、ネット社会の中だけで人的関係性を促進するのではなく、その効果を現実の生活環境に展開できる強みを持っています。地域SNSで出会った人と語りあい交流が進むと、共通理解が生まれ相互の関係は加速度的に深まります。そして、現実社会においてもネット社会での良好な関係が、相互の立場を越えた信頼関係に育ち、それぞれが属する個別の組織やグループにその枠を越えた関係性を構築し始めるのです。このように地域SNSは、個人的なつながりを起点として地域社会の再ネットワーク化を促す仕組みにもなるのではないかと期待されています。

閲覧数3,321 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2007/01/19 20:07
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2007/01/19 20:42
    確かに地域SNSいう場には安心感があります。
    が、自分を装ってしまうきらいもあるのでは
    ないでしょうか?
    顔が想像できてしまう安心感の反面、自分以外の相手には良く思われたいという見栄。
    まぁ、他人に自分をさらけ出せる人間は少ないと思うから、それはそれでいいのかも。
    つかず離れずの、いい距離感を保ちつつ参加していくのが理想です。
    次項有
  • 2007/01/19 22:14
    >自分を装ってしまうきらいもある

    それは私も感じますが、安心感には換えがたいし。
    次項有
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