今年最後の出張は、福井県福井市と山口県宇部市への三泊四日の講演旅行。どちらも地元の方々の熱い情熱に触れることができ、大きな成果と新たな期待を持ち帰ることができました。 福井では、福井県大学連携プロジェクト(Fレックス)の祈念すべき第一回シンポジウム。個人的には、恩師や恩人(の奥さん)との再会もかない、プロジェクトで利用するSNSが組み込まれたプラットホームを開発する技術者の方との打ち合わせもできて、本番のシンポジウムでは前のめりになって聴いて下さる多くの熱心な方々に持ち上げられて、気持ちよく40分の講演を熱演することができました。 http://www.sawacom.net/f-leccs/fleccs1219/ 実は、こたつの前にご講演された徳島大学の金西先生が、関西弁漫談風の名調子でお話しを..をいをい、こりゃまずいやん。「ぼくは和崎さんの語りが大好きで、いつも手本にしているんですよ」なんていわれても、弟子を取った記憶はありません(笑)。お株をとられたので穏やかなスタートでお話しを始めましたが、一本しか芸風がないので2分立たないうちにいつもの調子で突っ走りました(爆)。 金西先生、静岡大学の大島先生、福井県立大学の山川先生と並んだパネルディスカッションも、澤崎さんのソフトなリードのもと、活発な参加者の方々からの発言もあって、短時間の割には広くて深くて意義深い意見交換ができたと思います。自己満足100%ですが、本当に気持ちの良いシンポジウムでした。 場所を変えた懇親会では、以前に国際理解教育を推進するNPO活動(JEARN)でお世話になった先生との再会や、兵庫とご縁の深い方々との出会いなど、初めての土地とは思えないくらい同化して、締めの駅前ラーメンまでしっかりと弾けてしまいました。ご縁があれば、他のSNSエンジンを想定して企画されたプラットホームに、OpenSNPがその優位性と将来性をご理解頂いて採用になるかも~。大変嬉しい手応えを実感することができました。 続いて8月以来二度目の山口県宇部市。来年2月の正式立ち上げに向けて、地域SNSの運営を支える地域住民のイニシアティブづくりを行おうという集まりにお招きを頂きました。夏以降、有志がひょこむに参加して意見交換を積み上げるだけでなく、市役所の音頭で何度も会議やオフ会を重ねて、いよいよアフターバーナーに点火しようという段階まで持ち込んでくれていました。 行政が地域SNSを導入しようという動きは、あちこちの自治体で顕在化していますが、これまでの施策同様に「設置すれば動き出す」という代物ではないことが理解されていない場合が多くて、持続力に欠ける事例が少なくありません。これに対して宇部市は、こつこつと地道に時間をかけて準備プロセスに多くの手間をかけて、住民の方々のコンセンサスづくりに努力してくれています。この宇部モデルは必ずや、自治体導入のお手本にされるのだろうと思います。 こたつの講演、設立手続きの意見交換、運営のためのワークショップのあとの懇親会では、誕生日を祝って下さるサプライズも。バースディケーキの蝋燭の火を吹き消すなんて、それこそ何十年ぶりでしょうか。年甲斐もなく宇部のみなさんの優しい心配りに本当に感激しました。 特にこの講演旅行で感じるのは、ほぼ同じ調子で同じことを喋っているにもかかわらず、受け手の方々の反応がすこぶる高く熱くなっているということ。伝えたいポイントが吸い込まれるように伝搬し、ひとりひとりの中で化学反応を起こしているような感覚で実体化していくような手応えになっています。地域のみなさまの温かいハートに感謝しながら、また来年は新しいステップが提案できるよう、頑張って勉強を続けようと心した出会いでした。 |