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2009年01月22日(木) 

少し覚めた目で見ています。
あまり熱くなるのは、良くない気がして。
でも、もちろん彼に期待しています。

就任演説時のあの世界中の熱気はなんだったのでしょうか?

演説内容は控えめなものでした。
フランクリン・ルーズベルト、ジョン・F・ケネディーを

彷彿とさせるところもありましたが、
選挙期間中の鋭さは見せませんでした。
世界の指導者として落ち着いたものともいえます。

ところで、あの就任演説を聴いたアメリカ人の熱気は
なんだったのでしょうか?

What is required of us now is a new era of responsibility - a recognition, on the part of every American, that we have duties to ourselves, our nation, and the world, duties that we do not grudgingly accept but rather seize gladly, firm in the knowledge that there is nothing so satisfying to the spirit, so defining of our character, than giving our all to a difficult task. 」
(今私たちに求められているのは、新たな責任の時代だ。
それは、一人ひとりのアメリカ人が、自分たち自身や国、世界に対する責務があると認識することだ。
その責務は嫌々ではなく、むしろ困難な任務にすべてをなげうつことほど心を満たし、私たちアメリカ人を特徴づけるものはないという確信のもとに、喜んで引き受けるべきものだ。)<朝日新聞サイト>

さて、この言葉を聴いて熱くなれる国民がを、
私たち日本人の多くが理解できるでしょうか?
新たなリーダーが我が国に生まれ、
このような所信表明演説をしたとき、
国民やマスコミはどう受けとめるのか。


問題は政治家や官僚にあるのではなく、
国民自らに有りはしないかと認識する度量が、
今の日本国民に有るのか。
自らを含めて疑蓋を禁じえない。

だからといって、日本人がアメリカ人に比べ
劣っているなどとも到底思えない。
自意識過剰かもしれないが。

結論からいって、あの熱気の正体は、
初のアフリカ系大統領誕生ということもあるが、
星条旗に絶対の忠誠を誓う
アメリカ人独特の気質であろう。
ヨーロッパや日本のように、
歴史の古い国の国民が真似ることのできないものだ。


ところで、この就任演説で個人的に最も気に入ったくだりを
ご紹介して、とりとめのないブログを括ることにする。

Forty-four Americans have now taken the presidential oath. The words have been spoken during rising tides of prosperity and the still waters of peace. Yet, every so often the oath is taken amidst gathering clouds and raging storms. At these moments, America has carried on not simply because of the skill or vision of those in high office, but because We the People have remained faithful to the ideals of our forbearers, and true to our founding documents.
(これで(私を含め)44人の米国人が大統領の宣誓をしたことになる。宣誓は、繁栄の高まりや平和な時にも行われてきた。だが、多くは、雲が集まり、嵐が吹き荒れる中で行われた。そのような時に米国がやってこれたのは、指導者の技量や洞察力だけによってではなく、国民が先人の理想に誠実で、(独立宣言など)建国の文書に忠実だったからだ。 )<朝日新聞サイト>



最後までこのブログをお読みいただいた方があれば、
真摯に感謝申し上げます。

あの大戦から多くを学んだはずの私たちは、
その当時の先人の理想に誠実で、
建国の文書ともいえる日本国憲法に忠実たろうとしているのでしょうか。


 
 


閲覧数1,938 カテゴリ時事ネタ コメント10 投稿日時2009/01/22 15:26
公開範囲外部公開
コメント(10)
時系列表示返信表示日付順
  • 2009/01/22 16:02
    > ROMさん

     へ~、アメリカらしい。
    次項有
  • 2009/01/22 16:52
    >あの熱気の正体は、
    >初のアフリカ系大統領誕生ということもあるが、
    >星条旗に絶対の忠誠を誓う
    >アメリカ人独特の気質であろう。

    ことあるごとに、一つになる(なれる)国家です。
    自らの先祖が切り開いてきたアメリカ合衆国。
    その象徴たる星条旗に対する絶対なる忠誠がなせる技でしょう。

    新しく市民権を取得する際の宣誓などもそうですが、小さい頃から毎日、忠誠を誓い続けているので当然かもしてませんが。

    (これは一例です)
    静かにクラスに入った子供たちは、 クラス内で何をするかというと、各クラスに有る星条旗に向って起立をし、 右手を胸に当て、「国への誓い」

    I pledge allegiance to the flag of the United States of America, and to the republic for which it stands,one nation under God,indivisible, with liberty and justice for all.

    [訳文]
    私はアメリカ合衆国・国旗と、その国旗が象徴する全ての人々の自由と正義を守り、神のもとに統一された共和国に対して、忠誠を誓います。

    と声を出して全員で唱え、着席して初めて授業が始ります。その間、たとえ低学年の クラスでも、私語が出ないのには感心させられます。 この毎朝の「誓い」は義務教育の間、公立、私立に関らず、教育法にのっとり行われ、 おのずとアメリカ国民意識が根付くのでしょう。

    この記載文があるURL
    <アメリカ市民権>
    http://www.ff.iij4u.or.jp/~narita/edu/edu4ad.htm
    次項有
  • 2009/01/22 17:06
    > こむさんさん

     私は、アメリカが自国民にあえて
     国への忠誠心を高める施策をとってきたことが、
     孤立や外交感覚の不足を招いたのではないかと、
     心配しています。

     就任演説の中で「無宗教者」の存在は認めていますが、
     無政府主義者、コスモポリタンの存在は
     認められないのでしょう。
     共産主義者は言うに及ばず。
    次項有
  • 2009/01/22 17:35
     確かに国家への忠誠は、ブッシュ氏のような独断と偏見に基づく一国主義による「悪の枢軸」やベトナム戦争、また、過去の「レッドパージ」など動きを助長した判断側面は見落としできませんが、ある意味では、必ずこの国には大きな揺り戻しがなされている。(世界的にみれば大迷惑な話です)

     こういった意味では、評価できるのかもしれません。

     大きな変革を嫌い、小手先で解決しようとする。
     軍部の独走を許した「皇国史観}などへの反省とここから脱却できない我が国とは、ダイナニズムの差がありすぎます。

     アメリカ的発想は悪く表現すれば、熱しやすく冷めやすい、単純と言えば単純な発想でしょうが・・・。
     今後どのように動いていくのか、関心は持たなければならない国には違いありません。
    次項有
  • 2009/01/22 21:03
    > こむさんさん

     まあそうでしょうね。
    次項有
  • 2009/01/22 21:25
    ひとつは、国民の祈りにもにた願いなんでしょう

    私たちも、郵政民営化の時に
    一旦は信じて投票行動に出た記憶がありますが。

    ワンス・アポン・ア・タイム・インアメリカという映画で

    日本とヨーロッパでは、過去と現在のシーンが交錯する
    オリジナルが上映されますが
    アメリカ版は、歴史の順番に羅列しないと受け入れられなかった。
    と聞いています
    次項有
  • 2009/01/22 21:59
    >国民の祈りにもにた願いなんでしょう

    デーヴさんのこの言葉。
    昨日に引き続き、クローズアップ現代をみて感じました。

    人種融和政策の問題です。
    経済、雇用問題だけでは決してない、米国の現状です。

    大統領も大統領夫人も、人種融和政策の下で、アメリカンドリームを実現した象徴ですし、星条旗はその夢の実現に向けた
    結束の象徴なんでしょう。

    いまや、米国北部や若い世代では、わだかまりを捨てる方、人種を越えた結婚なども進んでいますが、根強い偏見の中に生きている方も多いともいわれています・・・。

    世界を見ると各国に似たような問題を内包しています。


    以下、NHK番組案内からです。

    1月22日(木)放送
    オバマが変えるアメリカ
    【2】“人種”を乗り越えられるか

    キング牧師が「I have a dream!」で知られる演説で人種差別の撤廃を訴えてからおよそ半世紀。アメリカ初の黒人大統領が誕生し、人々は人種による差別や偏見といった垣根が従来よりも低くなった社会の到来を実感している。ノースカロライナ州では、スラム地域の再開発計画「HOPE」によって、低所得の黒人しかいなかった地域に様々な人種が融合して暮らす公営住宅を建設した結果、人々の人種意識は大きく変わり、今回の大統領選挙でもオバマ氏が勝利する土台となった。しかし一方で、黒人など少数派の人種を優遇してきた政策はもう必要ないとして廃止を決める州も出始め、経済格差などで現実に不利な立場に置かれている黒人たちから困惑の声も上がっている。人種の壁は乗り越えられるのか。人種の"るつぼ"と呼ばれる多民族国家・アメリカの最新情勢を伝える。
    (NO.2686)

    ゲスト : ポール・スターさん (プリンストン大学教授)

    次項有
  • 2009/01/23 08:47
    > デーヴ上田さん

     アメリカ国民の願いが叶えば喜ばしいですね。
     かなり、国内外ともハードルがは高いけど。
    次項有
  • 2009/01/23 09:05
    > こむさんさん

     私もクローズアップ現代見てました。
     彼女のご主人は出石の方だそうで、
     ときどき出石の町を歩いてるとか。

     それは兎も角、人種間の対話、差別の解消に
     アメリカ人が人種を問わず関心を持ってきているのは、程度の差はあっても、そのとおりでしょうね。
     ただ、経済格差の解消を考えると、
     非常に難しいように思えます。
     アメリカでは大都市にアフリカ系市長も
     これまでに誕生しており、
     経済格差の解消の手法はあったはず。
     でも、なかなか解消していない。
     南アメリカも人種隔離政策はなくなりましたが、
     人種間の経済格差は依然として存在しています。
     おそらく期待はもっと大きかったでしょうに。

     悲観的意見だけでは、前に進みませんから、
     アメリカがせめてヨーロッパに少し近づくことを願います。
     話しやすいだろうし、本をただせば、
     今のアメリカはヨーロッパが作ったのですから。
     「先人」の先人の知恵や知識を吸収してほしいと思います。歴史の浅いアメリカには。
    次項有
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