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2009年03月20日(金) 

春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)という言葉があります。春風がそよそよと吹く、のどかで平穏な情景を表わしていますが、こんな季節になると春眠不覚暁(しゅんみんあかつきをおぼえず)ということになります。

春の空気というのは、どこかもやーっとしていて、同じ気温でも秋の空気の澄み渡った冷たさとは対照的です。それは空気中の水蒸気の量や花粉の飛散量の違いによるのでしょうが、その他目に見えない自然の「精気」とでも言えるものが混じっているように思えます。そうしたことが、視覚的にも触覚的にもやわらかく暖かな印象を与えるのでしょう。そしてその空気が動く春風は、我々人間を心地よくさせ、ときには眠気を催させることになるのでしょう。


春風や つつみ長うして 家遠し という与謝蕪村の句があります。大坂から生まれ故郷の毛馬村(現在の大阪市都島区)へ帰る途上、淀川堤を歩いている蕪村自身の心情を詠んだものという解釈もありますが、大坂の商家へ奉公に出ている少女が、数日間の暇を貰って実家へ帰る姿を詠んだものとした方が、春風の吹く情景をよりよく表わしていると僕は思います。

堤の下、一面に広がる菜の花畑からそよそよと吹いてくる春風、家のある毛馬村までは遠いけれど、胸をわくわくさせながら、堤の上をひとり家路を急ぐ少女。風呂敷包みには大坂で買った土産物が入っていることでしょう。お母さんにあげるかんざしも、弟にやるおもちゃも。

僕は春風が吹くころになると、きまってこの名句を思い起こすのです。


女の人も春風のような人がいいですね。どこかボーっとしたところがあって、こちらが何かおかしなことを言うと ふふふ と笑うような人、そんな人が好きです。これは頭の良さ悪さから言っているのではありません。全体から受ける印象が、優しくて暖かい人という意味です。

そういえば坪内稔典の句にこんなのがありました。 三月の 甘納豆の うふふふふ


春風にあたっていたら、ついこんなことを考えてしまった僕でした。

 


閲覧数1,884 カテゴリ日記 コメント8 投稿日時2009/03/20 08:14
公開範囲外部公開
コメント(8)
時系列表示返信表示日付順
  • 2009/03/20 09:03
    おはようございます

    >どこかボーっとしたところがあって。。。。

    ふふふ”
    次項有
  • 2009/03/20 09:08
    鉛筆jamjamさん
    > みやちゃんさん

    あんまり怜悧な人は、議論するにはいいけど・・・ (^_-)
    次項有
  • 2009/03/20 10:12
    チャコさん
    春風なような女性~☆
    いいですね♪
    私も、そうありたいものです。
    次項有
  • 2009/03/20 10:25
    鉛筆jamjamさん
    > チャコさん

    チャコさんとは一度だけお会いしたことがありますが、そんな印象を受けましたよ。(これほんと)
    次項有
  • 2009/03/20 10:35
    aoitoriさん
    春風はいいですね~ のんびりと穏やか、眠気もさそうようで。

    今日はあいにくと姫路は、春の嵐のような強風ですが。

    >女の人も春風のような人・・・どこかボーッとしたところがあって・・・

    これは全く同感です。こんな人を友人にもつと面白いでしょうね。

    三月の 甘納豆の うふふふふ  ・・・いい句ですね~ 
    お教え、ありがとうございます!
    次項有
  • 2009/03/20 11:07
    鉛筆jamjamさん
    > aoitoriさん

    坪内氏は、ご存知かもしれませんが、俳句どころ愛媛県出身で、長く関西で活躍されている現代俳人で文学者(京都教育大名誉教授、佛教大学教授)です。
    子規の研究者としても知られていますが、このような洒脱な作風は、やはり関西人ならではの感があります。
    次項有
  • 2009/03/20 15:58
    最近の春風は、花粉と黄砂を運ぶ、厄介な風になっています。春霞ならぬ黄砂霞が多いのは、残念です。

     蕪村の頃は、淀川堤も春の花や木々の緑が綺麗だったのでしょうね。今や、高速道路の橋桁やコンクリート護岸で、台無しです。桜ノ宮や毛馬周辺の公園は、桜などで面影はありますが・・・

     ”女の人も春風のような人がいいですね”これは、古き佳き時代の日本女性の奥ゆかしさを持った女性への褒め言葉でしょうが、もはや、幻想の世界の女性のような気がします。日本的な美意識を持った乙女はいずこへ・・・?

     この写真は、伏見の酒蔵ですか?
    次項有
  • 2009/03/20 17:24
    鉛筆jamjamさん
    > 3チャンネルさん

    >蕪村の頃は、淀川堤も春の花や木々の緑が綺麗だったのでしょうね。・・・

    というわけで、『春風や・・・』の句碑は、毛馬の閘門の少し上流側に建てられています。春風が心地よい場所です。

    >この写真は、伏見の酒蔵ですか?

    お察しのとおり、大手筋を西へ行って、2本めの川の畔にある松本酒造の横です。
    この季節、ここは素人カメラマンが大勢詰めかけます。
    次項有
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定年退職して18年、しかし40年やってきた土木屋魂は未だに消えませ…
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