3日ぶりのブログです。
昨夜は早く寝たのに、熟睡したはずなのに、体調が思わしくない。
暑さのせいか、運動不足のせいか、日ごろの不摂生が祟っているのか、とにかくしんどい。
そこで思い切って歩いてみることにした。昨日から2日続きの晴天だから山道もぬかるんでいないだろうと、京都の東山へ出かけた。
先日、ある人から《伏見稲荷大社から山の中を抜けて南禅寺、哲学の道へ歩くコースを教えてくれませんか》という依頼があった。何度か歩いた道なのでよく分かっているが、1か所だけ地図に載ってない道があるので、その部分を地図に書き込むために現地調査をしようと思ったのである。
場所は蹴上のインクラインの上から山の中に入ったところにある日向(ひむかい)大神宮から北へ南禅寺までの間である。この辺りは日ノ岡と呼ばれるところで、京都市内とは言え深山幽谷の趣がある。今日も一人の人とも出会わなかったほどである。
日向大神宮は、天照大神を祀る神社で、伊勢神宮を小型にしたようなたたずまいである。昼なお暗い山あいにある境内には下宮と内宮があり、建物は伊勢神宮と同じ神明造である。
内宮の横手の道を山の中へ入ると、天の岩戸と称する岩穴がある。穴は掘ったものと思われるが、中でL字形に曲がっていて別の場所から出られるようになっている。曲がり角には神棚が祀られていた。
外へ出ると、道端の草の中に直径15cmほどの白い漏斗状のものがあった。初めは花かと思ったが、よく見ると茸であった。何という茸か、初めて見るものだが、南禅寺の参道まで何箇所かで見られた。
南禅寺から京阪三条駅まで歩いたが、とにかく暑かった。動物園の前の疏水の岸へ降りてみたが、無風状態で川岸の木々はそよともしない。
インクラインの最下端につくられた水辺遊歩道で、コンクリート製の八ッ橋の際で1株だけ咲いていた季節はずれのカキツバタがせめてもの慰めであった。
平安神宮へ通じる道路の角にあるコンビニの前は、時ならぬ賑わいを見せていた。日陰を求めてやってきた観光客である。本来駐車場であるべき場所には緋毛氈をかけた床几が並べられている。コンビニもなかなか粋なことをするものだ。
大汗をかきながら三条の駅までたどり着いたら、この炎天下にきっちりと着物を着て土下座している人がいた。高山彦九郎の銅像である。
暑い日に暑い京都を歩いて、熱中症にも罹らずに無事帰還し、暑さついでに昨日買っておいた牛肉ですき焼きを炊いて食べた。ビールも美味しかった。これでちょっとは元気になるだろう。