紙資源の軽減にはなっているんでしょうか。
反対に、お菓子の包装のビニ-ルなどは厚くなっているように感ずる。
年を取って指の力が無くなったのかなかなか
破れない。
いつのころからかティシュペーパーの箱が薄くなり始め、今ではどのメーカーのものも5cm程度で、昔のものに比べると1cm以上は薄くなっている。メーカー各社が箱を薄くするための競争に奔走した結果だと思うが、なぜこんなに薄くしなければならなかったのか、僕には全く理解できない。 箱を薄くすると場所をとらない、と言うともっともらしく聞こえるが、消費者側にとってはそれほどのメリットはない。室内に置くのに箱の厚さは関係ないし、一般家庭では大量に保管することもないからである。むしろデメリットの方が大きい。 一般に売られている箱入りティシュペーパーは2枚重ねの紙が200組、400枚入っている。枚数を減らさずに箱を薄くしようとすれば1枚あたりの紙厚を薄くすることと、隙間を小さくする以外に方法はない。かくして、紙はどんどん薄くなりギュウギュウに詰め込まれたティシュペーパーが登場することとなったのである。 紙が薄くなると、2枚で足りない場合が多くなり4枚使うことになる。3枚は取り出せないからである。自然、消費量は増える。それに、薄くなった紙がギュウギュウ詰めにされているから使い始めからしばらくは取り出しにくく、破れてちぎれることもしばしばだ。 こんなデメリットがあるのにメーカーはなぜ薄くするのか。理由は明白だ。すべて作る側、売る側のメリットのためである。運送費が安くなる (軽いものだから重さより嵩が運送費を左右する)こと、倉庫に要する費用が安くなること、販売店での保管・陳列が容易であること、そしてたくさん消費させて売り上げを増やすことなどである。 《箱が薄くなって嵩ばりませんよ》 といったうたい文句に乗せられてはいけない。とは言っても薄い箱のものしか売っていないのだから選びようがない。こうした消費者無視の商法は 「企業倫理の欠如」 と言うほかないだろう。会社の経費節減は創意工夫という自助努力で図るべきで、消費者を犠牲にするなどは言語道断である。製紙会社の猛省を促す。 |