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【連載】ひょこむ的SNS活性化法-ネット桃源郷(8) 社会学の論文のなかで、もっとも引用される頻度の高いもののひとつに「The strength of weak ties(弱い紐帯の強さ)」 というパラドックスのような理論がある。1973年、当時ハーバード大学博士課程に在学中だったマーク・グラノべターによる論文である。 この説は、親友や核家族のような緊密な社会的繋がりは力を行使するには適当だが、密なネットワークはその内部だけで非常に高度な情報交換関係を持つため、外部への情報収集がほとんど無用で能力が低下するとする。一方、単なる知り合い関係などの弱いつながりでは、情報の冗長性 … [続きを読む] |
参加人数に拘るわけではないのですが、ひとつの大切な指標ではあります。 昨夜未明、西千葉周辺を基盤とする完全招待制地域SNSサイト「あみっぴい」と肩を並べる1,121人に到達しました。「あみっぴい」は、西千葉駅周辺商店街がキーパーソンとなった地域通貨「ピーナッツ」のメンバーが中心になって2006年2月にオープン以来、ずっと「実際に出会った人しか紹介しない」というルールを堅持した完全招待制では日本最大の地域SNSサイトとして運営を続けています。 ということは、一日天下かも知れませんが、「本日ひょこむは、『日本最大規模の完全招待制地域SNS』になりました」 … [続きを読む] |
【連載】ひょこむ的SNS活性化法-ネット桃源郷(7) 実証的に社会ネットワークの“小ささ”を明らかにしようとしたのが社会心理学者スタンリー・ミルグラムである。「スモールワールド」という現象は、ミルグラムが1967年にPsychology Today誌に『The small world problem』という論文によって提唱した「6次の隔たり(Six Degrees of Separation)」という概念から発展している。この概念は、社会において人間同士がどのように結ばれているのかを明らかにするもので、「6人の共通の知人の連鎖を介せば世界中のすべての人間と間接的な知人関係を結べる」という考え方。以前から少ない知り合い関係の連鎖 … [続きを読む] |
【連載】ひょこむ的SNS活性化法-ネット桃源郷(6) たまに目茶苦茶仕事のできる人に出会ったりすることがある。他人が束になっても数日はかかりそうな難問を、数時間でいとも簡単に解決してしまうような人物だ。別に彼だけが一日72時間与えられているわけでもない。彼のタイピングの腕がここ数十年間世界一を誇っているわけでもない。仕事のことで頭が一杯かと言えば、どちらかというと雑学に偏っていたりする。仕事一筋なんてタイプではなく、人一倍付き合いがいい。それでいて仕事ができる、スーパーマンのような存在だ。 彼にあって他人に欠けているものがあるとすると、そ … [続きを読む] |
【連載】ひょこむ的SNS活性化法-ネット桃源郷(5) 米国Netdayの影響を受けて、日本各地で学校の情報化を支援する動きが聞こえ始めた。しかし、群馬県前橋市や千葉県柏市などの限定的な事例を除いて、自律的に拡大する活動に育つケースはほとんどなかった。この転機となったのが、震災ボランティアを経験した住民たちが活動の中心を担った「はりまスマートスクールプロジェクト (以下、HSSP)」のネットデイである。彼らのモデルは、情報拠点としての機能や地域社会の核としての学校を支援する住民の仕組みを、ネットデイというイベントをきっかけとして構築することを目指していた … [続きを読む] |
【連載】ひょこむ的SNS活性化法-ネット桃源郷(4) 大規模災害が発生したとき、被災者の対応行動は4つの段階に分けられるという。最初の10時間は災害そのもののショック状態にあたる「失見当」。そこから100時間までの間に被災した人たち自らが生き延びていくための環境を構築する「被災地社会の成立」段階。そして1000時間まで「災害ユートピア」という、ほとんどのライフラインが止まり、道路が使えず、金を持っていても物が買えない状況で、被災者どうしの助け合いを基礎とする平等な社会が出現する。その後は「現実への回帰」が広がり、災害の記憶は思い出となって忘れられて … [続きを読む] |
【連載】ひょこむ的SNS活性化法-ネット桃源郷(3) あまり知られてはいないが、「変人」や「廃人」たちに支えられた「ヲタク」や「ネクラ」の個人趣味と考えられていたパソコン通信が、社会的にもっとも輝いた瞬間が1995年1月に訪れた。阪神淡路大震災の勃発とその救援・復旧活動である。近代的な日本の大都会が初めて体験したこの巨大直下型地震は、6000名を越える尊い人命を、家族の手から奪い取ることとなった。 数多くのパソコン通信ネットが、被災地救援のために数日のうちに立ち上がる。一時不通になった一般電話や、錯綜するマスコミ報道にかわって、被災地の生の情報がネ … [続きを読む] |
【連載】ひょこむ的SNS活性化法-ネット桃源郷(2) パソコン通信人口は1994年にはピークを迎え、300万人が2800のホスト局を利用する(総務省『情報通信白書'96』)までに成長した。大手BBSは全国にアクセスポイントと呼ばれる通信拠点を整備し、概ねどこからでも市内料金で通信ができるような環境ができあがっていた。より安く、より速く、より大きな大手BBSへと急速に吸収されていった。 「草の根BBS」側も、大手の囲い込み戦略に無抵抗で陥落していったわけではない。中には大分のCOARAのようにその後の日本の地域情報化のイニシアティブを握る存在に育ったものや、千葉の館山ネットの … [続きを読む] |
【連載】ひょこむ的SNS活性化法-ネット桃源郷(1) 彼の自宅の電話は、いつも繋がりにくかった。夜8時を過ぎると、まずいつも話し中で、携帯電話もメールもない時代には、夜襲をかける以外に連絡の取りようがなかった。別に長電話の好きなお婆さんがいたわけではない。電話会社に内緒で彼の部屋にこっそりと分岐された電話線の先には、お弁当箱くらいの四角い箱が繋がっていて、始終忙しなくランプをチカチカと点滅させている。そのまた先には、机ひとつを占領して大きなコンピュータが鎮座しており、これもカチャカチャと音を立てて動いていた。深夜2時を過ぎるまで毎日その光 … [続きを読む] |
幕末の瞬間を駆け抜けた志士たちの息吹を彷彿とさせる佐賀城本丸御座間において、新しい維新の狼煙をあげるべく地域情報化のイニシアティブが生まれました。 11月22日午後から徹夜(に近い)議論を繰り広げ、23日には更に多くの若者たちを加えて語り合った成果が、「地域情報化佐賀宣言2006」として見事にまとめ上げられています。 http://www.saga-s.co.jp/declaration_of_saga.html ![]() この宣言の趣旨の中には、インフラや技術主導の受け身の展開から、いよいよ地域が主体となって動き出す時が来たことの確認と、その中には「日本型地域ネットワーク」と呼ばれる私達に内在する力を顕在化させ「 … [続きを読む] |
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