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先行研究を受けて、実証的に社会ネットワークの“小ささ”を明らかにしようとしたのが社会心理学者スタンリー・ミルグラム(Stanley Milgram)*13である。スモールワールドという現象は、ミルグラムが1967年にPsychology Today誌に『The small world problem』という論文によって提唱した「6次の隔たり(Six Degrees of Separation)」*14という概念から発展している。 この概念は、社会において人間同士がどのように結ばれているのかを明らかにする概念で、6人の共通の知人の連鎖を介せば、世界中のすべての人間と間接的な知人関係を結べる、という考え方である。例えば、自分に10人の知人がいるとし … [続きを読む] |
「世間は狭いね」という言葉を使ったことがない人は少ないはず。偶然に人のつながりを実感したときの驚きを表すこの言葉をネットワーク理論にしたものが「スモールワールド」現象です。米国の社会心理学者スタンリー・ミルグラムが1967年に発表した『The small world problem』という論文には、その後にあちこちで引用されている「6次の隔たり(Six Degrees of Separation)」という有名な実験が含まれていました。この実験は「人間同士は何人を介してに結ばれているのだろう」という関係を明らかにしようとしたもので、ミルグラムは距離の離れた相手に何人の仲介者を通して手紙が届 … [続きを読む] |
「人類は地球にとっての脳細胞の働きを担い,人口の増加は新しい意識体への進化を生み出し,それが地球の意識として目覚めてくる」。一九八二年にアメリカの理論物理学者ピーター・ラッセルは、著書「グローバル・ブレイン」の中で、未来の人のつながりの形態をこのように表現しました。未来学者のこの一風変わった理論も、その後のインターネットの拡大によって現実味を帯びることとなります。そして二〇〇四年、オープンソース運動の代表的な推進者であるティム・オライリーが提唱した「ウェブ2.0」という新たなコミュニケーション概念の登場で、グローバル・ブレイ … [続きを読む] |
「地域情報化は田舎と世界をつないで地方を豊かにする」と期待されながら、地域で循環するはずの「ヒト・カネ・情報」は中央に一極集中して吸い取られ、「モノ」だけが残った地域からは、最後の砦のコミュニケーションは減ってどんどんと疲弊が加速していく。これまでの情報社会の展開では、こんな暗い筋書きが現実味を帯びつつありました。しかし今、ウェブ2.0を代表とするインターネットの新しい環境が、それを利用する人たちの思想的変化もあいまって、本来の地域情報化の理念に輝きを与えようとしています。 たとえば、急速に普及しはじめているソーシャルネッ … [続きを読む] |
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