書き込み数は93件です。 | [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ... 10 ] | ◀▶ |
2009年02月12日 一般に地域SNSは、会員の招待がないと参加できず、参加者は名前やプロフィールを事前に登録するエリアを限定したコミュニティ型ウェブサイトである。WEB2.0技術によって急速に進む情報通信技術の融合がもたらした利便性と、招待制や地域限定からできる信頼性や安心感を活かして、荒れるネット社会の中にオアシスのような空間を構築することに成功している。 しかし、現在、300サイトを越える地域SNSが稼動していると言われている中で、利用者の伸び悩みやコミュニケーションの停滞に悩まされている運営者は少なくない。地域SNSは従 … [続きを読む] |
2009年02月10日 個性豊かな地域の文化を大切にしながら、地域開発グループなど住民による自発的な活動によって人の絆を強化しつつ、地域全体の元気を創出しているスウェーデンの事例に接すると、「金太郎飴」と表現されるように、固有の地域文化が希薄化して画一的地域社会の集合体として同質社会が形成されている日本の現状に憂鬱になる。日本から支えあいの地域共同体が姿を消しつつあるのは、決して日本国民が個人的に自立しているからではない。逆に、人間は自立するがゆえに連帯する。日本では個人が自立していなかったゆえにコミュニティが崩され、政府によって永年 … [続きを読む] |
2009年02月09日 経済学者の神野直彦が、スウェーデンのストックホルムから100キロほど離れた小さな町を訪問した時のことである。ヨーロッパのどこにでもあるような小さな商店街に来ている町の住民は、「田舎だから物価が高い」とこぼしていた。ストックホルムはそう遠くないのだから、どうして買い物に出かけないのかと訊くと、住人たちは「そんなことをしたら地元の商店が潰れてしまう。商店街が消えて困るのは町の住民で、なかでも車に乗れない子供やお年寄りだ。だから少々高くても日用品は地元で買う」と語ったという。地域共同体(コミュニティ)は、人間が生を受 … [続きを読む] |
2009年02月15日 ネットワークという目に見えぬ「つながり」に魅せられた研究者が、組織論、経営学、社会学を超えて、統計物理、工学、医学などにつらなり、共同研究を開始しつつある。この10年間にネットワーク分析の分野に生じた最も大きな変化は、ネットワークが比喩的概念から、より厳密な意味での分析概念に変化したことである。90年代には、人々や組織の間に何らかのつながりや相互作用がありさえすれば、そこに信頼や連帯といった正の効果が生まれることを、期待なかばで想定した論調の文献が多々見られたが、隠喩(メタファー)でしかなかった「ネットワーク」 … [続きを読む] |
2009年01月22日 「法」(ほう)とは、道徳などとは区別される社会規範の一種。一般的には、一定の行為を命令・禁止すること、違反したときに強制的な制裁(刑罰、損害賠償など)が課せられること、裁判で適用される規範とされる、という機能があげられる。通常はその時代の為政者や権力者(の都合)によって制定され、住民は法を遵守することを義務として負わされていた。 これに対して「掟」(おきて)は、村落社会における取り決めや結束の固い集団における決まりごとを指す。違反者に対しては、共同絶交・集団からの追放などの制裁が科されるので、閉鎖的で陰湿なイ … [続きを読む] |
2009年01月13日 2004年度に文科省委託事業としてJAPET(日本教育工学振興会)によって取りまとめられ、全国都道府県教委に計4万部配布された「e-Japan実現型教育情報化推進事業研修テキスト」の第一章に置かれた「地域とともに築く校内ネットワーク(ネットデイ)」の震災に関わる部分をブログに転載しておきます。この「日本型ネットデイ」こそは、OpenSNPによる地域情報プラットホーム連携の原型でもあります。 ------------------ ●震災とネットデイの出逢い 兵庫のネットデイの基本発想は、1995年1月の阪神淡路大震災における市民のボランティア活動を契 … [続きを読む] |
2008年12月15日 米国で約40年前、オワンクラゲから緑色蛍光タンパク質(GFP)を発見した発光生物学者の下村脩博士が、ノーベル化学賞に輝いた。下村博士が発見した当時は「何の価値もない物質だった」が、遺伝子工学が進歩した1990年代に入ってがぜん世界的な注目を集めるようになった。GFPの遺伝子を、病気の原因となっているタンパク質など生体内で調べたい物質の遺伝子に融合させると、GFPが放つ緑色の蛍光が目印になり、目的のタンパク質が細胞内のどこに存在しどのように運ばれるのかといった挙動が一目で分かるからだ。GFPを使った蛍光マーカーの … [続きを読む] |
2008年12月31日 誰にも「この人」という恩人や恩師はある。こたつにも何人か心の支えや行動の規範となる人がいるが、中には惜しくも早世されて、もう今は直接指導を仰ぐことのできない人もある。文化シヤッター創業家に育ち、(社)姫路青年会議所(以下、姫路JC)第31代理事長として、ふるさと姫路を「魅力ある街」にするために尽力した、故東海健生氏がその人である。 パーソナルコンピュータが、家庭だけでなく企業においても、まだまだ縁遠い機械と考えられていた1980年代半ば、東海さんは「21世紀になればコンピュータは、企業だけでなく家庭においても利 … [続きを読む] |
2008年11月22日 ソーシャルネットワークができあがるのは、ネットワークを構成する人々が共通の物理的・心理的・社会的目標を達成するために互いを必要とするからである。持続可能なソーシャルネットワークには、共通して相互扶助と全般的な互恵主義が穏やかに成立している。また、ネットワークへの参加は、それが自己の目標のための手段だけではなく、ある程度、参加自体が目的となっている。 中には、自分自身が前進するためにネットワークの人脈を露骨かつ執拗に利用しつづけて、最終的にネットワークから拒絶されてしまう人も少なくない。彼らは「人を利用し」「 … [続きを読む] |
2008年11月04日 コミュニティにおいて、ルールを破っても強権発動する権力者がいない場合は、問題を起こす人がいても頭からいけないとは言えない。みながルールを守っているときに、ひとりルール破りをする者が出てくると、その人だけが得をしたり、優位になったりする。これが経済学でいう「フリーライダー」である。 一端フリーライダーがでると、自分だけがルールを守っていても無駄に思えてきて、ルールの抑止効果が低下する。そしてコミュニティ全体が荒れるという「共有地の悲劇」が発生する。 フリーライダーに対しては、共有しているルールを思い出しても … [続きを読む] |
[ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ... 10 ] | ◀▶ |