イギリスの市井のエコノミストであるジェイムズ・ロバートソン「未来の仕事」1985年から未来の仕事について引用すると、 個人と家族にとっては、自身の仕事は、自己雇用、家族に必要不可欠な活動、Do It Yourself とか自分自身の食糧の一部を育てるとかいった生産的な余暇活動、そしてボランタリーな仕事への参加であろう。 グループにとっては、自身の仕事は、コミュニティ事業体、協同組合や個人の関心から社会、経済、環境、科学などのさまざまな活動で、パートナーとしていっしょに働くことだ。 地域にとっては、自分自身の仕事の重要性は、ローカルな自立と、ローカルな仕事によってローカルな必要を満たすローカルな能力の増大と、外部の雇用者や供給者への依存の減少に貢献することである。 ロバートソンは未来の仕事を実現するためベーシック・インカム(無条件給付の基本所得)を主張している。 職業価値観の変化から過去と未来の成功のイメージを書き出してみると 過去 未来 名声 自由時間 高給 創造的人物の認知 高級住宅 仕事と遊びの一体化 役員・副社長の地位 尊敬と愛情を受ける 住み込み使用人 社会コミットメント 毎年の新車 自我とのふれあい 最近では、労働生産性ではなく環境効率性を重視する経済と社会へと構造転換を提言しています。 『21世紀の経済システム展望』(ジェイムズ・ロバートソン 日本経済評論社) 今こそエコロジカル税制改革を http://bit.ly/b5MP6i そこで、国家財政破綻の危機を迎えようとしている現在、これを回避するため新しい公共による新たな社会の担い手としての役割が叫ばれているのでは、と感じています。 労働=雇用という価値観を変え、自分自身の仕事を増大させるための一つの手段として、ベーシック・インカムの実現の可能性を、このコミュニティで話し合って行きたい。 そして、疲弊する中山間地域の活性化や地域文化の保全継承に繋がればと思います。 実現の具体策として、山森亮氏が ①年金が税財源化②児童手当の普遍化増額(4月からのこども手当)③給付型税額控除の導入を提唱している。 世界的に見てもブラジルが既に法案化するなど、イギリスを始め世界12カ国で積極的な取り組み(世界ネットワークの設立:BIEN)があります。 日本でも、この3月26,27日京都においてBI日本ネットワークが設立し、前後して2月26日ニコニコ動画で堀江貴文、小飼弾ほかによるベーシックインカム朝まで討論会が開かれるなど、企業家や女性運動家、障害者団体など幅広い注目を集めています。 興味のある方、どなたでもご参加くださいね。 <参考イベント> ☆ベーシック・インカム日本ネットワーク(BIJN)設立集会 http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=126132 山森亮氏ベーシック・インカム講演会 http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=128339 <参考図書> ・山森亮著「ベーシック・インカム入門」光文社新書 ・橘木俊詔、山森亮対談「貧困を救うのは、社会保障改革か、ベーシック・インカムか」人文書院 ・立岩真也+斎藤拓著「ベーシック・インカム」 ・ベーシックインカム実現を探る会「ベーシックインカムがわかる本Q&A入門編」http://bijp.net/ |