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◇3月のスペシャルティコーヒー◇
●パプア・ニューギニア
パプア・ニューギニアは、オーストラリアの北に位置する世界2番目の大きさの島、ニューギニア島の東半分を占める国です(西半分はインドネシア)。
島の半分といっても、パプア・ニューギニアの面積は46万平米余、日本の37万平米よりも大きいのです。
それでいて、人口はたったの400万人に過ぎません。首都のポートモレスビーでも人口20万人程度です。
人口の大半はハイランド地方と言われる 4000m級の山々が連なる高地に住んでおり、現在でも500以上の民族、そして使用されている言語は世界の言葉の1/3にあたる約 860にのぼるとも言われています。
「地球最後の楽園」と呼ばれるこの国は、豊かな自然と共生し、独特な伝統やライフスタイルを今も守り続けながら生活をしています。
独特の民族文化や熱帯の大自然をキーワードに語られてきたパプア・ニューギニアですが、最近は「ビーチリゾート」としての新しいイメージが広がりつつあります。
パプア・ニューギニアAA(シグリ農園)
【原産国】パプア・ニューギニア
【生産地区】ウエストハイランド州 ワギバレー
【農園名】シグリ農園
【品種】アルーシャ・ティピカ
【【精製】フルウォッシュド・サンドライ
【生産高度】1500m~1700m
シグリは西部高地地方ワギ・バレーに1950年代末に開発された大農園。
この辺りは「ワギ バレー(谷)」と呼ばれ、標高1500m級の高地になります。
四方を高い山に囲まれているので谷というよりは盆地という感じらしいです。
日中の気温は26~28℃で夜間は12~13℃まで下がり、年間降雨量 は2200mmと豊富で、涼しい気候と豊富な降雨に恵まれて、「一日で一年の気候を繰り返す」と言われる気象の変化はコーヒーの生育には理想的な環境です。
もともとの苗はジャマイカから持ち込まれて、その流れのティピカが約65%でその他はブルボン、アルーシャが栽培されています。
この国にコーヒーがもたらされたのは1930年代。本格的に栽培が始まったのは1950年代に入ってからのことです。
輸出用のアラビカ種のコーヒーは主に標高1000~1200メートルの高地で作られ、鮮やかな原色の袋を頭に巻きつけた女性たちが赤く熟した実を手積みで収穫しています。
完熟チェリーの手摘み、通常より1日多い4日間をかけた水洗発酵工程、たっぷり10日間をかけた天日乾燥、完成豆の二度にわたる卓上手選別など、シグリの奥深いコクと甘味は熱帯の太陽光線による天日干しと高地盆地の環境、厳格な管理によって生まれるのでしょう。
まろやかな酸味とコクのある味わいが特徴ですが、更にサンドライから来るのか柔らかな甘味が印象的なコーヒーです。
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