小学生からご年配まで、手作りの筆と墨で縦1間・横幅2尺の佐治手漉き和紙に向かった。
みぞれの舞う寒い日だったが、見る間にもくもく館陶芸棟2階会場は互いに反応し溶け合うエネルギーの渦となり,身体はうっすらと汗ばんでストーブもいらないくらいだ。
とらわれのない制作の現場では、エネルギーがエネルギーと交錯して自己増殖をとげる。同様に作品も不断に他の作品と交錯し増殖するのだ。
『人は美術というのは美術品だと思っている。でもそれは本当ではない。作品と人との間で起きていることこそがアートなのだ。』とアメリア・アレナス(対話型鑑賞教育)が示唆するように、アートは一人ひとりの視点と関係している。今・ここにおいてあなたの立つ場所に他の誰も立つことが出来ない。一人の人の視点は他の誰とも共有できないもの。すなわちひとりの人の生きる世界は絶対的に一度しか起こらない出来事なのだ。絶対的に一度しか起こらないこと、それを奇跡と呼ぶ。私たちの一人ひとりが奇跡なのだ。アートはその一人ひとりの奇跡の間に生起する違いを肯定する。「まなざしの」違いが起きることを「共有」する。違いがあるからあなたがあり私がある。そしてそこには磁力のような見えない力が働いているのだ。良いも悪いも、上手も下手もない。
楽しかったですね。皆さんお疲れ様でした。作品は3月30日(日)午後1:30、佐用町南光文化センターにて開催されますモンゴル音楽コンサート「春のモンゴル」(手づくり文化スタッフ主催)の会場ディスプレイとしてコラボレートいたします。
ご参加ありがとうございました。
佐用町作家会
筆の作成
力作の一部
アメリア・アレナスについては
http://www.kyoto-seika.ac.jp/yuzuru/archive/arenas.html
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%96…4473017974
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