子どもの好きにさせておけば、問題が起きないからと (特に、他人をたたいたり、つねったりがある場合、) 子どもを好きにさせておくということが、よくある。 「放置」であり、「緩やかな虐待」である。 こういう子どもは、「自己統制」(我慢したり、自分をコントロールする力)の力が育っていないことが多い。 たとえば、たかだか15分の「ことば・かず」の学習すらできなくて、 15分の間に2回も3回もトイレ要求をして、学習から「にげる・かくれる・さぼる」。 すぐに大人をたたく、つばをかける。 このような子どもによくある「放置」は、 たとえば、口に何かをくわえていると落ち着いているからと、小学部4年生になっても、口にホースを(長さ15cmに切ったもの)くわえているのを許すどころか、積極的にくわえさせたり、 家や学童で、好きなように部屋(教室)を走り回りたいようにさせておき、水を口にふくんで床にふりまきたいようにさせておく というようなこと。 このまま、「放置」していれば、アバロンの野生児だ。 放置しておいても、子どもが大きくなれば、自分で、行動を変えるというのなら、話は別だが、養護学校(知的)では、そんなことはありえない。 大人になっても、きっと、「ホースを口にくわえて、部屋を走り回り、口に含んだ水を床にかけている」はずだ。 |