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2008年02月03日(日) 
人の命をどう考えるのか・・・・

今、僕はこの国が定めた新しい制度のスタートに大きな疑問を感じている。

派手に議論されている道路特定財源と比べて、大きな議論をされることなく粛々と進められ、ついに4月からスタートする新制度、それが当面75歳以上を対象とした「後期高齢者医療制度」だ。

僕の母親は、70歳になるが、呼吸機能障害のため障害者医療を受けており、現状の国保か新制度かを選択しなければならなくなった。

先週、その案内(読んでも理解しづらい)が届いたので、市役所へどちらを選択すべきか相談に行った。

1階の福祉課へ行くと、相談は6階だと告げられる。
高齢者福祉の相談をなぜ6階の一番奥の部屋で・・・・と疑問にも思ったが、とりあえず言われた部屋へ向かった。

暗い廊下の一番奥、部屋に入って説明を聞く。
「条件はあまり変わらないが、どちらかを選択・・(略)・・」ということだが、こちらからの質問にも答えてもらい、いろいろ分かった。

新制度と現制度の国保は金額が違います。
当然人によって金額の大小の感覚は違うでしょう。
うちの場合には数千円の負担増。
これは2年間の暫定的な金額なので、恐らく今後の負担は上がるんでしょう。

「医療費の増大で国もたいへんだから・・・」がこの制度を作った理由ということらしいのだが、同じ所得でも選択の仕方で負担金額が変わるという矛盾はいかがなものか。

「とりあえず安いほうでお願いします」と伝え、現在の国保そのままを選択し、勝手に移行する後期高齢者医療制度への加入を撤回する届けをしてきた。
窓口負担金額など他の条件は今と変わらないという説明を聞いた上で。

ところが今日午後、市から電話。

「県から連絡が来て、お伝えした内容に変更がありました」
「え??」
うちの母親の場合、今のところ病院窓口で払っている金額は1回500円。
それが今日の話では、県の方針により窓口では1割負担となり、3ヶ月ほどして差額が口座に戻ってくると言うが・・・。
結果として同じ金額だから良いといえるのだろうか。
そして、「新制度にすれば窓口負担は変わりませんよ」だ。
結局そうなるか・・・。
窓口負担の増を呑むか、保険料増を呑むか。
結局、新制度を選択することとなった。

テレビに出てくる国会議員の中には「老人も元気な人が増えている。病院に行かなくてもいいように予防医療に力を入れるべき」と言う人もいる。
たしかに健康な人はそうだろう。

だが、例えばうちの母親の場合には在宅酸素と呼吸器のリース、月2回の定期診察に多くの薬代、年に1,2回の入院代など、1割であっても突然の制度の移行は負担がかなり大きい。
父は元気でよかった・・・・・・・。

これが例えば独居年金生活者の場合どうだろう。
国の借金が増えているから・・・そのことと一部裕福な老人層を除き、多くの老人や弱者に負担を強いることはリンクさせるべき問題ではないはずだ。

この負担だけではなく、金額は上がっても利用を削られる介護保険の負担もあるわけだから。

2週間ほどしか相談期間を設けず、6階奥まで年寄りを歩かせる市。
市の対応が進んでいるにもかかわらず、想定外の方針を出す県。
庶民の生活を理解しているとは思えない国。

日曜日まで電話対応に追われて仕事をしている職員の人たちの苦労は住民として感謝すべき事ではあるが・・・・

だからこそ文句は言いづらいのだが・・・・

もっと分かりやすく、理解納得しやすい制度にすれば、誰も苦労しないのだ。

負担増は仕方ないことでも、もっと単純なシステムにして、パンフレットももっと分かりやすく作れば混乱だけでも少しは緩和できるはず。
そんな分かりやすさも優しさだと思う。

とにかく、心を失ったかのような福祉政策はどうにかして欲しい。

閲覧数2,121 カテゴリ平ちゃんの多事争論 コメント20 投稿日時2008/02/03 18:49
公開範囲外部公開
コメント(20)
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  • 2008/03/06 21:21
    遅れてのレス、ご無礼をお許しください。
    シャワも六階の奥の奥まで、歩きましたよ。

    シャワは、十二年あまり、病院の医事保険関係の仕事をしてきました。
    なのに、母あてに送られてきた、後期高齢者保険の説明書を理解できませんでした。
    情報があまりにも少なくて、
    選択するにも、何を根拠にかんがえたらいいのか、わかりませんでした。
    いったい、後期高齢者保険を選択する年齢のひとで、
    アレだけで、理解できた人はいるのでしょうか?
    マスコミも軽く触れるだけで、なんら、リアクション無いし、ほんとに、この国は、年寄りいじめに偏ってきてますね。
    次項有
  • 2008/02/04 15:00
    デーヴ兄さん

    ある意味、全てにおいてモラルハザード。そして負の連鎖ですねぇ。
    そういうときこそ、プラス思考!でいってもらいたいものです。
    次項有
  • 2008/02/04 14:53
    夢師匠

    書きたい夢やロマンが多すぎて文章が長くなるのならまだいいのですが、そういう難しい文章に限って「できればこのまま押し通したい・・・」という気持ちがこもっている場合もあるんでしょうね。
    今回も市の人に言ったんですが、こういう分かりにくいものこそ広告代理店等のノウハウを活かすべき。
    僕に依頼すればちょちょいと作ってあげるのにね。(^-^;
    次項有
  • 2008/02/04 14:51
    あのね、それらをまとめると
    客観的な評価をする人間・組織がない。ってことなんですよ。

    デーヴはサラリーマン時代、医療関係の仕事でしたが

    医者も悪ければ患者も悪いと感じたのは
    もう人間としてのモラルの低下そのものだったんです。
    消費者庁なる期間の創設があるようですが
    掛け声だけじゃなくて、互いの義務の履行についても国民全体が
    考えるきっかけを作って欲しいですね。
    次項有
  • 2008/02/04 14:47
    デーヴ兄さん

    それを我々レベルが言うと、「そんな奴おるおる~」で済むのですが、政治家の所までこの話が上がると「そういう人が多いから国が負担する医療費が増える。患者負担を上げてしまえ。」となってしまう。
    でも、実際は、入院期間も制限され、完治していなくても退院しなければならないケースも珍しくなく、当然そういう場合は在宅での治療になるのですが、症状が軽ければ診察にも行けるが、定期の診察日でも調子次第で行けないこともあります。
    患者はある程度は自分で判断もできるので、救急車を呼ばずに寝ているほうを選択しがち。
    こういう人たちの存在が一部の不正を大きく扱うことにより切り捨てられてしまうことはフェアではないと思うんですよね。
    最低限、そういう事に関わる人は斜めからではなく、真正面から向き合わないと、この国はさらに優しさを失ってしまうように思います。
    次項有
  • 2008/02/04 14:32
    ROMさん

    庶民の考える最低限の要望を高度な政治的思考で考えると難しくなってしまうんでしょうかね。
    頭の固いお偉方に一度講義してやりたい。。。。
    次項有
  • 2008/02/04 12:31
    夢工房さん
    最近、なんでも複雑すぎませんか?

    わからん・・・

    今日も、農政が変わったと説明を頂きましたが

    さっぱり、わからん・・・
    漢字が多すぎて・・・

    難しい言葉で、騙されてても解らないかも。
    農家も読解力を養わないと生き残れないの・・・?

    だれか~、ひらがなで解るように説明して。。。(涙)
    次項有
  • 2008/02/04 12:08
    心がずれてるのは、反面、身勝手な患者が増えているのも
    あると思いますよ。

    あの人、今日は来ないねえーきっと身体の具合が悪いんだわ
    (某・病院の待合室にて)
    次項有
  • 2008/02/04 12:04
    ROMさん
    組織を維持管理していく目的を見失うと気を遣った、公平なが理不尽な不公平なに変わってしまいます。

    人が不安なく健康に暮らす。最低限の国のお仕事、目的を間違って行ってるようです。

    空港から高速道路へ早く行くよりも大事な事があると思います。
    次項有
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