2度目の遭遇 グロイブログです 心臓病の方は。。。
2010年02月22日(月)
2/20私勉強会に行ってたんです 出先に携帯電話で連絡あって・・・・ 「せんせ いっつものお産とちゃうネン!なんかおかしいネン!」 「いま神戸で7時前には帰るから・・・ 落ち着いてるか??」 「陣痛もそんな強ないから 待ってみるは。。。」
いざ帰って往診すると なんの事はない えらいこってすわ ベテラン(自分で思ってるだけの年食った獣医)でも 理解できない状況でしたわ 牛の難産というと引っ張り出すというのが普通の見方ですが いかに押し戻すかが勝負なんですよ 実は。。。
産道に手を入れてじっくり探索(見えないところの仕事なんで)
あいやーー 子牛の前足2本が子宮を突き破って腹腔の方に突き出てる! 2度目の遭遇 前回の時は 先輩の指示に従ったただの若造獣医だったから 良かったが・・・(社会的情勢も今と大いに違っていたからねぇ) 子牛は既に死んでるようだ 母牛を助ける最善の方法は????
診断つくまで15分 整復しながら悩む にっちもさっちも産道内に足が取り込めない
子宮破裂==>急性腹膜炎==>生存率 選択肢は①帝王切開==母牛の負担大 ②開腹して整復助産=娩出できるか?? ③手をこまねいて尻尾を巻いて逃げる??
②を選択 案の定娩出に手間取る 子牛の頭が前足を軸に1回転 それも整復して娩出したが 産道を広げるために使った我が腕は痣だらけ 朝は元気に搾乳できたのだが・・・・・・・・・・・・・・・
命を取り留めることは出来なかった
最善の選択だったと思うのだが。。。。
本格的な「凡才獣医のつぶやき」ですわ
なんとかならんかったんか!!???
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カテゴリ日記
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投稿日時2010/02/22 00:27
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