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2008年02月06日(水) 
たった数個の故意・不作為の者のために、市場にあるすべての商品を回収し、良品の破棄?をすることが、本当に、社会の姿なのか?
消費者偏重の今の(情報)社会は、人間社会の世紀末のようにも思えてします。
もったいないの考え方よりも、100%安心安全が優先され、食品企業は、その中に多くの本来、なくても良かった生産工程を余儀なくされ、どんどん生産コストを高めてゆく。

昔は、異臭を感じ腐敗を察知し、生きてゆく知恵を持っていたはず。
便利の裏の怖さをようやく気がつき始めたけれど、今では、手遅れになってしまったかもしれない・・・

閲覧数1,682 カテゴリ日記 コメント14 投稿日時2008/02/06 10:18
公開範囲外部公開
コメント(14)
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  • 2008/02/06 15:26
     大量生産による大量保存を可能にした冷凍食品の宿命なのでしょうか?
     善し悪しの問題ではなく、商品の置かれている面から考えると致し方ないのかもしれませんが…。
     ・安価を求めて海外に依存。
     ・委託・外注による管理面での能力低下。

     海外依存の中で改善するとすれば、コメントでも言ってましたが、工程管理のための駐在職員(技術指導者)を置くことぐらいでしょうか?
     故意犯には、数名では到底太刀打ちできないけれど。

      
    >良品の破棄?
    >異臭を感じ腐敗を察知
     下記にも書いたように、良品か否かの判断ですが、冷凍状態=自然ではない状態です。
     低温域での人の能力の限界。対物感覚(味覚、嗅覚、触覚)が、極度に低下した状態なので良否の判定が不可能に近い状態にあります。

     また、商品として見ても、パッケージ詰めのため開封すると、バラ製品や、また解凍状態になることから、商品価値が低下し、商品としての流通ができなくなる。

    次項有
  • 2008/02/06 16:18
    最近のジクロルボス検出騒動に関して、こんな間抜けな話があります。

    「トルエンでコンタミしていたかと思った」

    これでも大変な問題です。
    化学物質のリスク意識の緩みとしか言いようがありません。
    トルエンの臭いがしたら、まず最初にすべきことは、GC/MSやLC/MSなどで原因物質を特定することです。何かわからないということで放置など言語道断です。
    国内でもトルエンに似た構造を持つキシレンは農薬の溶剤としてごく一般に使われているものですし、海外では、他の溶剤が使われていても不思議ではありません。
    例えば、純度の高い合成ピレスロイド系殺虫剤やクロロニコチニル系殺虫剤、ベンズイミダゾール系殺菌剤などでコンタミしていたらどうでしょう。そのように考えると、背筋が凍るような杜撰な対応としか言いようがありません。今回はジクロルボスで、不純物由来の臭いがしたり、仕分け作業中にジクロルボスと思われるガスの吸入で気分が悪くなったという事例があったために特定されやすい状況であったわけですが、前に示した物質のように、臭いがほとんどなく、気づきにくいものだと、わからないまま闇に葬られていたかもしれないのです。

    確信しないまでも、想定される最悪のシナリオも予測したうえで対応するのが、食品安全マネジメントというものです。HACCPもまた然りです。
    そのようなシナリオを予測するには、当然のことながら、化学のトレーニングが必要です。今回の騒動は、商社や食品業界の化学面への無頓着さや、化学的コンタミネーションへの対応の杜撰さを露呈することになったということに、私たちも気づくべきではないでしょうか。
    そのことに気づいたうえで、しかるべき対応をしないと、また同じようなことが再発しても不思議ではありません。
    次項有
  • 2008/02/06 16:33
    そうですね。
    故意で毒を入れるとどうなるか?という発想はなかったようですね。
    昔、スーパーで針を入れたり、グリコ事件などがありましたが、その問題までクリアするような食品安全販売は、考えられませんね。
    路上殺人があるために、日本中の道を通行監視をして規制しなければならない。みたいな気がします。
    今度は、他の国の商品でそんなことがあったら同じような処置をするのでしょうか?

    次項有
  • 2008/02/06 23:34
    播磨夢路さんへ

    私が言いたいのは、そういうことではないのです。
    つまり、「農薬にはごくあたりまえのように、キシレンのような芳香族系溶剤が使われている。」ということから、「ならば、もしかして…」の「もしかして」というところに気づかなかったということです。
    ジェイティフーズは、トルエンとジクロルボスなどの農薬との関連性に気づかなかった、またそれ以前にトルエンの臭いがすることに対して、それ自体が不自然なことであるにもかかわらず、何の疑いも持たなかったところが理解に苦しむところなのです。
    この間抜けな発言のあとジクロルボスが検出されたことから、あまりにも世間知らずというか、化学物質に対して、あまりにもリスク意識に欠いたさまを、ジェイティフーズはさらけ出したわけです。
    化学的判断の流れをおわかりいただけましたでしょうか。
    次項有
  • 2008/02/07 02:20
     誤解があるといけないので、きちんと説明をしておかなければなりません。

     食品安全行政については、コーデックス委員会基準といって、国際的な約束事に則ってのリスク評価を行ない、これに則っての指導を行うこととし、日本もこれを批准し、この枠組みの中で食品安全行政が推し進められています。

    ・コーデックス委員会の枠組みの中で適用されるリスク分析の作業原則
    ・包装食品の表示に関するコーデックス一般規格

    とかが細かく決められています。

     今回の天洋食品の中毒関連食品の回収はこれらに則ったものです。食中毒に関連しない他製品は消費者への不安を除くた措置だと言えます。

     しかしながら、市場からすべての生産地が中国と表記された冷凍食品が撤去されてしまたのは、小売業者の行き過ぎ、消費者心理を過剰に判断し、小売業者自らが風評被害を造っているとしか言えなくもないと思いますし、恐らく諸外国ではこのような行動は見られないと思います。
     
     そう言った意味で考えると、消費者、小売り関係者の方々は、もう少し的確な判断をして欲しいですね。

     また、これ以上に適切な情報を流す、本当に関係者が「リスク評価、りスクコミニケーション」を行った上で、適切な情報が伝えられなければこのような繰り返しばかりが起こります。

     そういった意味で、不正表示、不当表示など多くの製品回収がありましたが、業者サイドにおける不正もありますが、理解不足から生じた自主回収も多くあります。

     播磨夢二さんのおっしゃって食品の自主回収となった事件をとあるサイトで見つけました。参考まで。

    http://adv-s.com/newpage1.html
    次項有
  • 2008/02/07 06:17
    私は、本業が食品製造業ですから、食品企業的観点になりますね。
    有機JAS認定食品を製造していますので、今回の件は、逆に、もっと注目されてもいいのですが、マスコミと世論の反応の過敏さが気になった次第です。
    次項有
  • 2008/02/07 09:31
    >マスコミと世論の反応の過敏さが気になった次第です。

     仕事柄もありますが、以前からこのような傾向を憂慮しています。

     ひたむきに頑張っておられる企業人が、一部の利益至上主義、株主におもねくサラリーマン社長たちの戦略、グローバリズムの名の下で、ずたずたにされているような状況です。
     
     ひょこむを通じてこのような状況を一人でも多くの人たちに理解をいただき、より賢い消費者になっていただくようにしなければいけませんね。

    ありがとうございます。
    次項有
  • 2008/02/07 09:37
    こむさんさんへ

    引用>また、これ以上に適切な情報を流す、本当に関係者が「リスク評価、りスクコミニケーション」を行った上で、適切な情報が伝えられなければこのような繰り返しばかりが起こります。

    文の切れ目によって、複数とおりの解釈ができるため、どのようなことをおっしゃりたいのか、よくわかりませんが、リスクコミュニケーションは、課題に対して柔軟な対応を行うための基本的方法論であり、いわゆる「マニュアル」やSOPではありません。それなくして、これからのリスクマネジメントはあり得ないと考えますが、いかがでしょうか。

    実際に、食品安全委員会や厚生労働省、農林水産省では、(新着情報メールなどで)リスクコミュニケーションに関するキーワードが毎日のように登場しますが、今回の問題では、All Japanとしては、まだまだ不十分であることを露呈することとなりました。民間の知のチカラを活用するなど、大胆なテコ入れが必要だと思います。
    次項有
  • 2008/02/07 11:42
    >リスクコミュニケーションは、課題に対して柔軟な対応を行うための基本的方法論であり…
    >All Japanとしては、まだまだ不十分であることを露呈

    市民派科学屋さんと基本は同じです。 
    組織論、形式論的には道筋ができているのですが、今回のような緊急時にどう対処するのか。果たして、このようなことができるのかが、課題として浮かび上がります。
    <内閣府の食品安全委員会が発展的に諮問機関から、力を発揮できる組織になるべきだと思うのですが、いざといった時の安全保障会議と同じで、現実機能しない(していない)?。省庁の枠がはずれない。>
     
     そういった意味で、こういった事案に対して適切な危機管理にあたれず、また、マスコメディアとしては、一刻も早く情報を流す使命があるとの理解で、その場で収集できた情報のみを流していると私は考えています。(見方とすれば、内容の検証もなしにと言えば言い過ぎ)

     消費者は、こういったことで十分な判断情報もなく。小売業者は不安除去を名目として動きます。

     こういったことを、ある意味統制的になるかもしれませんが、関係者の間で対処等について事前に取り決めるためには、あらゆるリスクに対しての事前評価や、回避、対処、役割など細部にわたるまでマニュアル化するための話し合い(リスクコミニケーション)がなされていなければなりません。こういったことの欠落があるのではとの思いで書き込みました。(専門用語を避けて、できるだけ短く、的確な表現をと心がけてはいますが難しいです)

    省庁の枠=
     農産品への農薬使用等は農水省。
     冷凍加工品の製造、流通、販売等は厚労省。
     事件性の疑いがあれば、警察。
    次項有
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