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2009年08月14日(金) 

 土砂で川は埋まり道路は消失

 

 元耕作地全体に土砂。散乱する流木。

 

 

自然  Physis ムスヒ

 老子は言う「人は地に法(のっと)り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然(じねん)に法る」と。

 またニーチェは「ピュシスphysisとは、おのずから無為にして萌えあがり現れきたり、

おのれへと還帰し消え去ってゆくもの」と言う。

 そして古事記では「葦牙(あしかび)の萌えあがるが如く成る」ものをムスヒと呼びます。

 自然は何も目指しません。

おのずから発現し生成するだけです。

それはまさにアートと相同です。

アートとは生成です。

生成とは過程です。

過程とは現れ消え去ることです。

それは炎と同じです。

炎はたえまなく現れ消え去ることで発現します。

泥んこハウスは一瞬一瞬に現れ消え去る制作行為から現れ成った、それ自体一つの過程です。

泥んこハウスは完成後火の洗礼を受け、

子どもたちの創造的情熱のモニュメントとしてゆるりと過程を閉じる予定でした。

しかし自然は水をもって泥んこハウスを生成へと連れもどしたのでしょうか。

泥んこハウスが「作品」へと自らを閉じてしまわないように。

 

 「なぜ水根なのか」と問われたそうです。

この素朴な問いへの答えを自然が自ら提示して見せたのでしょう。

形は残りません。

しかし忘れないでほしい。

土との格闘の中で感じたことを。

君たちを土に向かわせた「力」を。 

君たちを結びつけ一つにした「熱」を。

何かのためではない。

誰のためにでもない。

おのずから萌えあがり現れきたり、君たちを生かしている「力」を。

それが自然です。

そしてそれがアートです。

私たちは確かに「アートの元」と水根で出会ったのです。

きっとこれは水根がくれたひとつの答えなのです。

 

 

 

水根の平尾さん尾上さん、共にご無事です!

よかったです。

 

 


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◎草風庵ブログ「ドロンコハウス」

 


閲覧数1,270 カテゴリ■とってもアートな佐用町的アートスクールの跡 投稿日時2009/08/14 02:38
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chronosさん
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