村つぎプロジェクトを深化させよう!
2013年06月21日 11:32
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「(仮称)大規模災害時の緊急支援・継続支援における、被災者への情報支援および義援物資の有効活用に関する実証的研究」参加検討について
「大震災【村つぎ】リレー」プロジェクトのみなさま、ご無沙汰しています。この度は、村つぎプロジェクトの新しい取り組みとして、明星大学の天野徹先生と立正大学の後藤真太郎先生らが進めようとしておられるプロジェクトの実証実験部分に協力して頂けないかというお願いです。 天野先生は、牧慎太郎さん(現熊本市副市長)のご紹介で知古を得たこのプロジェクトの発案者。後藤先生はGISの第一人者であり、かつ被災地支援情報システム(ICS)の研究にながく携わっておられます。熊谷SNSの運営管理者でもあるのでご存知の方も少なくないと思います。 わたしは、阪神淡路での情報ボランティアの経験以来、国民の善意を困っている被災地の人たちに適時・適切・適量、コントロールしながら届けることができないものかということをずっと考えてきました。阪神淡路では、余剰物資が西宮スタジアムに集められて処分されました。物資の偏在や余剰、仕分けの労力など、被災地を悩ませる状況は、20年近くが経過しても一向に改善されていません。 村つぎのように、日本中の自治体や地域ネットワークを「防災」をテーマにつなぎ、統合的で融合的なシステムの上で備えておくことで、日本のどこかで災害発生したら即座に現地の被災地ネットワーク(CIS)が立ち上がり、NPO/NGOや情報団が活躍して網羅的に臨時を含む避難所を掌握、必要な物資をエントリーすることによってオーダーにより集められた善意の物資をピンポイントで避難所などに届ける..ということが実現できるのではないか。 いつ・とごで・だれが・なにを必要としているか、そして、どこの・だれが・なにを・どれくらい支援できるかをマッチングして、クロネコなど運送事業者のBCPにリンクさせて輸送するという流れです。このシステムにはフェーズ0および1の段階(発災72時間まで)では、災害の規模に応じて周辺自治体の備蓄物資を強制的に放出するという仕組みも組み込みます。 まずは実験で情報だけを流してみて、その後、実証となる災害に備えながら情報技術と社会技術のハイブリッドシステムを磨き上げます。このシステムとSNSを融合させ、全国の地域SNSと連携させることによって、災害に強い地域づくりに役立つのではないかと考えています。 こんなイメージを、4年間かけて実現しようというものですが、村つぎネットワークを強化しながら、この実験に関わってもらえる地域ネットワークを拡げていこうと思います。 まだ採択されるかどうかもわかりませんが、メンバーのみなさまからのご意見ご助言をよろしくお願いします。 和崎拝 |