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2011年11月06日(日) 




アートは断じてリテラシーの問題ではない。

 

いかなるコンテクストであれ

 

コンテクストからのアプローチは

 

思考と感覚の経済…

 

つまりけちくさい節約精神の表れでしかない。

 

だが人はリテラシーを身に着けることが

 

アートを理解することだと思っている。

 

無数のリテラシーで煮染めたような感受性を

 

貫くことのできるアートなどない。

 

 

作品は無自性的に開かれて在るものだ。

つまり一つの裂け目。
 
作品とコネクトしようと真に望むならば
 
己もまた無自性的な裂け目でしかないことを
 
知るだけで十分なのだ。
 
 類型的な自己のイメージ(context)に閉塞し
 

安っぽい文化リテラシーを誇示してみせても

何も感じず何も考えたことのない

深い裂け目が瞳の奥でパックリ口を開けている。 

 

 

見るならば直に見よ。

 

知識や言葉の紗幕を取り払い

 

コンテクストの外部へ

 

感覚の野生へと回帰するのだ。






用語解説

  • リテラシー:literacy 読み書き能力。また、与えられたコンテクストから必要な情報を引き出し、活用する能力。用例「芸術のコンテクストに―を発揮することと芸術を愛することとはまるっきり別である。」
  • 文化リテラシー:Cultural literacy主流文化を築き構成している慣用表現、引喩、略式の内容などを用いて流暢に会話する俗物的能力であり、それを可能とする語彙のリストのこと。道路標識に馴染むことから、故事成語を頻用したり、ごく最近の俗語表現に堪能なことまでも含んでいる。ここで留意すべきはハイカルかマスカルかサブカルかの違いではない。一般的にリテラシーの対極であると見なされている現代美術と呼ばれているものも大抵はコンテクストへの反応的力能、つまりリテラシーなのである。
  • コンテクスト:context ① 文章の流れの中にある意味内容のつながりぐあい。多くは、文と文の論理的関係、語と語の意味的関連の中にある。文章の前後関係。文脈。用例「語の意味は―で変わるが、これを連辞関係と呼ぶ」「―をたどる」② 一般に、物事の筋道。背景。状況。用例「芸術ビジネスの―でながめると作品の良し悪しは売れるか売れないかだと言うことになる」



閲覧数501 カテゴリ★ポロリ・タラリ・ピロリズム  連載中! 投稿日時2011/11/06 12:32
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