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2011年11月20日(日) 

 

 

できることも わかることも なにもない


いちばんちいさな声で語る ひとの 声を


いちばんすくない言葉で語る ひとの 言葉を


聴こうと 思う



岬多可子

「草地の跡のうえ」より



 

 

覚書の中で「いのちの小舟を水に浮かべるように、しずかにしずかに、このちいさな本のかすかな声を、送り出す。今はまだ見えない光の岸が、どこか遠いところにきっとある。そこへ向けて。」と岬多可子は記す。

 

「どこか遠いところにきっとある」「今はまだまだ見えない光の岸」がどこにもないことを岬多可子はとっくに知っているのだ。知っていながら、なお「いのちの小舟を水に浮かべるように」「かすかな声」を送り出す。それが詩人だ。

そのような心のありようを誰がなぞれるだろう?誰にもなぞれやしない。だから君。軽々しく頷いたりするものじゃない。解らない己の浅はかさに歯がみしてみせるのがもっとも誠実なやり方なのだ。




閲覧数476 カテゴリ★ポロリ・タラリ・ピロリズム  連載中! 投稿日時2011/11/20 20:08
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chronosさん
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「カテゴリ」から入ってください。★は連載中、■は完結したシリーズで…