デンマークの発明は、評価し、コンセンサス(合意)を生み出す人々を専門家ではなく、一般市民にしたところにある。もちろん、多様な意見を持った専門家の説明を十分聞いた上で合意を生み出す努力をするのである。この国は1970年代後半に、原子力についての激しい国民的論争を経験していた(デンマークはついに原子力を使わなかった)。そして、この論争は人々の間で話し合うことを得意とするという社会的伝統に支えられていた。これらがこの新しい方式を生み出した背景にある。また、次の四つが組み合わさって生まれたとも言えよう。 「市民」の知恵・経験・ビジョン 「専門家」の洞察とツール 「政治家」のニーズ デンマークのデモクラシーの伝統。 |