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男は一人で居酒屋に行けるようでなければいけない。 太田和彦の本を読むとしみじみそう思う。『居酒屋かもめ唄』を昨夜、読み終えました。太田氏が全国各地を旅して、その土地の居酒屋とバーをめぐる。ただそれだけの話。しかし私はその紀行文に惹かれる。巻末に解説を寄せている川本三郎氏は言う。「知らない町をひとり旅し、灯ともし頃に小体な居酒屋に入り、孤酒を楽しむ。大人の男の最高の贅沢ではないか」と。
背表紙の紹介文を引きます。 「・ |
人間とか人生とかの味わいというものは、理屈では決められない中間色にあるんだ。つまり白と黒の間のとりなしに。その最も肝心な部分をそっくり捨てちゃって、白か黒かだけで全てを決めてしまう時代だからね、いまは。 (『男の作法』P21より)
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『ビート 警視庁強行犯係・樋口顕』(今野敏/著.新潮文庫)を読みました。
背表紙の紹介文を引きます。 警視庁捜査二課・島崎洋平は震えていた。自分と長男を脅していた銀行員の富岡を殺したのは、次男の英次ではないか、という疑惑を抱いたからだ。ダンスに熱中し、家族と折り合いの悪い息子ではあったが、富岡と接触していたのは事実だ。捜査本部で共にこの事件を追っていた樋口顕は、やがて島崎の覗く深淵に気付く。捜査官と家庭人の狭間で苦悩する男たちを描いた、本格警察小説。 今野敏 … [続きを読む] |
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