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2015年03月24日(火) 

 

『花の下にて春死なむ』(北森鴻:著/講談社文庫)を読了。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


 

年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作。


 

 

 

 書評家・大矢博子氏によると食べ物を表して、読者に「食べたい」と思わせる技術に特に秀でた作家は池波正太郎、北森鴻、高田郁、近藤史恵なのだそうである。(近藤史恵・著『ヴァン・ショーをあなたに』の解説より) ならば、と初めて北森鴻氏の小説を手に取った。

 なるほど、小説中、ビアバー「香菜里屋」で供される料理とビールの美味そうなこと、思わず生つばゴクリである。ミステリとしての独特の味わいも魅力に溢れている。これまで一度も北森氏の小説を読まなかったとは迂闊であった。

 表題は西行の歌「ねがはくは花のもとにて春死なむ そのきさらぎの望月の頃」に由来すると思われる。まさにこの季節に読むにふさわしい一冊でした。4月の初旬には吉野山を自転車で訪れる予定です。西行の歌を思い浮かべながら、花を愛でて来ます。

 

 

 

 

 

 

 


閲覧数438 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2015/03/24 00:20
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