お久しぶりです。
自閉症とADHD LDの教育は違うと思っています。Yドクターが、ある対応について、「ADHDの子ならいいけど、自閉ならよくない」と言われ、そうなのかと思ったことがあるからです。(何の対応か失念しました・・・)でも、自分の中ではっきりと区別がついていないところも多々あります。
「自閉症」「AD/HD」「LD」、教育は同じなのか? を考える前に ここから考えてみたいと思う。 (1)「知的障がい」と「自閉症」、教育は同じなのか? 養護学校(知的)において、過去20年間 ・「自閉症」の就職率は、「知的障がい」だけの生徒の約半分 ・「自閉症」の知的障害児児童施設への入所が多い これは、「養護学校(知的)」が「自閉症」を充分理解できていなかったからだ。 このことは、「次の研究からも、明らかだ。」と斎藤宇開先生は言う。 【国立特殊教育研究所(当時)】 昭和63年特別研究報告書 「自閉を伴う精神薄弱児の指導内容・方法に関する研究」 (宮崎直男,太田俊己,小塩允護,緒方登士雄,緒方明子ら) では、何が「自閉症」教育に必要なのか? 斎藤宇開先生は、次のことを挙げる。 (A)コミュニケーション,スケジュール, タスク・オーガナイゼーション(三種の神器) (B)学びを促進する11項目(エチケット) (C)自閉症教育の7つのキーポイント (D)支援技術(応用行動分析など、理論的に体系化された支援技術) 上岡一世(うえおか かずとし)氏の「自閉症指導」で http://ameblo.jp/tochitaro/entry-10152213347.html http://ameblo.jp/tochitaro/entry-10171686367.html http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/osusumenoissatu/jirit…atasu1.htm http://soramame-shiki.seesaa.net/article/13781120.html これら(A)~(D)のどれを使っているのか、 どれは使われていないのか、 を調べると、ひょっとすると、実践家によっては、 (A)~(D)のすべてが必要なのではないのかもしれない。 (だって、上岡一世氏は、実際に就労させ続けた実践家ですが、 国立特殊教育研究所【当時】は、研究家ですから。) (2)「自閉症」「AD/HD」「LD」、教育は同じなのか? 今の国立特別支援教育研究所は、 発達障害教育情報センター http://icedd.nise.go.jp/blog/ を持っている。 このセンターの「発達障害」とは、 > LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、自閉症等 のことだ。 http://icedd.nise.go.jp/blog/what.html 先に、(1)「知的障がい」と「自閉症」、教育は同じなのか?  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ で、「自閉症」教育には、必要なものがあると考えた。 (A)コミュニケーション,スケジュール, タスク・オーガナイゼーション(三種の神器) (B)学びを促進する11項目(エチケット) (C)自閉症教育の7つのキーポイント (D)支援技術(応用行動分析など、理論的に体系化された支援技術) のようなものだ。 では、「AD/HD」「LD」教育に必要なものは何か? 「自閉症」と同じものでいいのか? ① 「自閉症」「AD/HD」「LD」教育に、【共通して】必要なこと。 ・ことばをけずる(ワーキングメモリーの少なさへの配慮) ・人目でわかる工夫(ワーキングメモリーの少なさへの配慮) ・小さな努力の結果をほめること(努力してもできないことが 多いので、努力そのものをほめる) ・よいことをすれば、よいことが起こり よくないことをすれば、よいことは起こらない。 (ソーシャルスキル) ② 「自閉症」教育だけに必要で、「AD/HD」「LD」教育には よくないこともあるのでは。 (また、その逆もあるのでは?) ・AD/HD のペアレント トレーニングと 自閉症のペアレント トレーニング は全く同じではない。 (AD/HDの場合、「減らしたい行動」は相手をしないことが、有効だが、 ★ただし、好ましい行動をほめないと効果はない。 自閉症児の場合、「減らしたい行動」は、「好ましい行動」を教えて、 ほめて強化することで、「減らしたい行動」を結果的に減らすことが多い。 その他にも「自閉症」の特性ゆえに、「AD/HD」「LD」とは 違う教育支援が必要だと思うのだが・・・ ・発達障害教育情報センター http://icedd.nise.go.jp/blog/index.html ・阿部利彦氏 ・水野 薫氏 の講演でも、「自閉症」「AD/HD」「LD」をひとまとめにして 「自閉症」「AD/HD」「LD」の教育としていることがあるが、 これで、本当に、子ども達に、正しい教育支援が行われるのだろうか? |