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『暁の死線 "DEADLINE AT DAWN" 』(ウィリアム・アイリッシュ:著、稲葉明雄:訳/創元推理文庫)を読み終えた。 まずは出版社の紹介文を引きます。 故郷に背をむけて大都会ニョーヨークの虜となったダンサー稼業の女のまえに、突然姿を現わした風来坊青年。彼は奇しくも女の故郷の町の隣家の子だった。その彼はいま殺人の嫌疑に問われている。潔白を証明するための時間はあと五時間しかない。深夜のニューヨークに孤独な若い二人の捜査は進む。『幻の女』と並ぶアイリッシュの代表作。 &nb … [続きを読む] |
『紙の月』(角田光代:著/ハルキ文庫)を読みました。 墜ちてしまう危険はその人のすぐ側に、まるでその人に寄り添うようにあるのだろう。すぐ側にはあるが、人はそちら側に足を踏み入れてはならないことを本能的に知っており、普通は道を踏み外すことはない。しかしわざわざそちらに足を踏み入れてしまう人がいる。将来より刹那を選んでしまうのか、あるいは自分を破 … [続きを読む] |
『夜鳴きめし屋』(宇江佐真理:著/光文社時代小説文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。朝方までやっているから、料理茶屋や酒屋の二代目や武士、芸者など様々な人々が集まってくる。その中に、かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉もいた。彼女の息子はどうやら長五郎との間にできた子らしいが…。人と料理の温もりが胸に沁む傑作。 |
『幻の女』(ウィリアム・アイリッシュ:著、稲葉明雄:訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読みました。 久しぶりに再読。「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」の書き出しで始まるミステリの名作。なぜ?なぜ?なぜ?の繰り返し、なぜ?なぜ?なぜ?の積み重ねの末、フラストレーションMAXIMUM状態での大どんでん返し。これはもうミ … [続きを読む] |
『喪服のランデヴー』(コーネル・ウールリッチ:著、高橋豊:訳/ハヤカワ・ミステリ文庫<HM⑩-1>)を読み終えました。 二人は毎晩八時に逢った。雨の降る日も雪の日も、月の照る夜も照らぬ夜も。 冒頭部「別れ」の章の書き出しです。素敵な書き出しです。この章にコーネル・ウールリッチの恋愛観が色濃くでている。この世に唯一無二の相 … [続きを読む] |
『家出のすすめ』(寺山修司・著/角川文庫クラシックス)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。 書を捨て、街に出よう--若者の未来の自由は、親を切り捨て、古い家族関係を崩すことから始まる。「家出のすすめ」「悪徳のすすめ」「反俗のすすめ」「自立のすすめ】と、現代の矛盾を鋭く告発!
文庫初版は1972年。「家 … [続きを読む] |
『沢野字の謎』(沢野ひとし・椎名誠・木村晋介・目黒考二:著/本の雑誌社)を読み終えた。 まずは出版社の紹介文を引きます。 「本の雑誌」の表紙絵の横には、毎号意味不明なコピーがつけられているが、これは沢野ひとしが独自に書いてくる何本かのコピーから編集部が選んでいるものである。こういうコピーを書いてくれと編集部が依頼したわけではなく、沢野ひとしが思い浮かんだものを書きなぐってくるのだ。したがって、実際に表紙に使われたもの以外に、使用されなかった幻のコピーがわんさかある。それらをすべて取り出して … [続きを読む] |
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