思った通りだ。これでは、教育長の独断専行、暴走をたしなめるどころか、追認しただけ、とみられても仕方がないのでは。きょうの館山市教育委員会(註1)を傍聴したお二人の報告をお読みください。
以下は、その一人、神田守隆さんの傍聴記(註2)。
本日、教育委員会を傍聴しました。
先日問い合わせた際にはなかった臨時代理の件が議事になりました。
臨時代理の件とは、市議会議長への申入れにつき、教育長が臨時代理として処理したことの承認についてでした。質疑はなしで承認されました。
市議会議長への抗議申入れは教育委員会名でなされていたために、これは虚偽公文書ではないのかと疑義がもたれていましたが疑念はやはりそういうことだったかとわかりました。
どういうことか、すなわち、教育委員会の本日なされた承認の議決ですが、そこから言える事実は次の点です。
市議会議長宛の抗議文は、9月7日付ですが、職務権限のなかった教育長が教育委員会名を使用してその印を押印して作成し、市議会議長宛に提出した虚偽公文書であったということです。
この抗議文は違法な虚偽公文書であったのですから、まずは撤回することが本来の教育委員会のなすべきことですが、教育委員会は虚偽公文書の違法性を臨時代理としてなされた処理として承認する議決で解消しようとしたということです。
法的には議決は過去に遡って職務権限を付与することは可能かということだろう思います。それが可能だと思ってやった議決だろうと思います。
しかし、本当に困ったものです。元に戻せば簡単に済むことだからです。
「教育委員会の抗議文は撤回します。教育長の抗議文に差し替えます」とすれば済むだけのことです。
手違いはどこにでもあるものですが、「撤回」では沽券にかかわるとでも思ったのか、開き直って、かえって問題を作り出してしまったというべきです。
さらにそれに教育委員からなんの異論も出なかったというのには驚きです。
一歩譲るとしても石井議員のチラシの問題をなぜ市議会議長宛に抗議を申し入れたのか、常識論的にも意味不明ですが、常識的な疑問さえ抱かないのが教育委員ということでしょうか。
それとも、傍聴者のいる前では本音が話せないのが今の教育委員会ということでしょうか。いずれにしろ、残念なことです。
市教育委員は、館山市教育をまかせるにふさわしい人格や人徳があるかどうか、良く見極めることが必要ですね。
こんなことを書くと抗議文が館山市教委から来るかもしれませんが・・・、果たしてどうでしょうか。
その時は職務権限の逸脱がないようによく確かめて誰の名義でするのかその覚悟を決めてくださいね。
神田さんの報告は以上だ。
もうお1人の
・初めての市教委傍聴① いじめ自殺問題~その30 2015-09-18 15:08:26 泥子のブログ
http://blog.goo.ne.jp/dakkusukotarou/e/08775be9372b…da5c985706 も必読です。
・註1:館山市教育委員会の現メンバー
半澤 美緒子 (委員長)
大澤 光彦 (委員長職務代理者)
大和地 紀昭 (委 員)
清本 智美 (委 員)
出山 裕之 (委 員・教育長)
・神田さんのコメント(15:45):議題にするべきだ/抗議文と公開討論申し入れ/18日の館山市教委定例会 2015年09月16日(水)
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