新年度、わたしは、前の年(これ)までの支援方法を、しばらくは同じようにやっています。 わたしの間抜けなところは、最初感じた前の年(これ)までの支援方法に対する違和感を、自分が同じようにやっているうちに、 違和感とも思わなくなっていることです。 これは、授業についても同様で、わたしが、高等部から小学部に移った時、「小学部って、児童がやたらと待機している時間が長いな」だったのにも、関わらず いつのまにか、「こうやって待っていることが長いから、座って待っていられるようになったんだ」と思うようにすらなっていました。 他の学校の小学部の先生が、拠点校指導教官として1年間来ていた時に、「わたしの学年の子どもたちは、体育や体づくりの時間に、ここの学校の子どもたちの30倍は運動している。」と言われ、わたしが高等部から小学部に来た時、感じた違和感を思い出すことができました。 いつのまにか、その学部、学年、クラスの「それまでの流れ」に、自分が流されていたのでした。 斉藤 宇開先生が、いつだったか講師で学校に来た年には、 「教員は短パンはだめですよ」 「パンをこなごなにちぎって(両手の平の上にのせて、両手をひらひらと振り、ぱらぱらとパンがお盆の上に落ちる)は許しておいてはだめですよ。」 「歯ブラシやスプーンを教員がもって、口に入れる時は、後ろから抱えるようにするのですよ。対面でしてはだめですよ。」 (文責:Rimbaud) ・・・・ などいろいろ教えていただきました。 いつのまにか、 トイレの個室のドアを開けたまま指導していたり(前年までは絶対しなかったこと)したことをすぐにやめました。 ■本題です。 たとえば、小学部の給食指導では、料理ばさみで、肉やキャベツの堅いところ、アスパラガスなどを小さく切ることが多いです。もちろん、子どもに合わせてです。 パン(食パン、ロールパンなど・・・)を料理ばさみで切ったことは、今までやったことがなかったのですが、ある年は、そういうことをするクラスでした。 (「好きなパンを少しあげるから、嫌いなものも少し食べてね」という交換条件の時は、小さく切ることはありましたが・・・) パンは、料理ばさみで切らなくても、ほとんどの子どもたちは、自分でかみ切りますよね。 この、パンを料理ばさみで小さく切ることは、やめました。 |