日本が、農業と産業界をまとめられない政府の弱さから、 貿易協定FTA締結が遅々として進まないのと反対に、 韓国は、ペルー、豪州、NZ、EUとの交渉をスピード決着させ、 来年1月1日には、インドともFTA協定が発効する。 EUとの交渉では、韓国がEUの主張を丸のみしている。 その締結に関して、日本政府が「韓国の国辱的合意」と揶揄 しているが、実はそうでもないようだ。 工業品の基準認証をめぐる交渉で、 自動車では、UNECE(国連欧州経済委員会) 電気電子製品で、IECEE(国際機器認証制度) の規格をそのまま受け入れることにより、 韓国は、国内5000万人の国内市場の基準から 欧州型国際基準に合わせることで、EU諸国5億人と その先にある新興国の50億人の市場を取り込んだ といえる。 国内農産物自由化と引き換えにだ。 1995年ガットウルグアイ合意以降、国内農業を 手厚く保護してきたことから出来たことだと思う。 相手に妥協して、見返りを手に入れる。 通商交渉のお手本のようだ。 普天間返還問題も、アメリカが負けるが勝ちと ならないことを願いたいものだ。 |